60<>2009/08/15(Sat) 18:31<> 「目指すは、悠々の『プラン・ドゥー・チェック』力」
朝には開き夕べにはしぼむむくげの花が美しく咲くこの頃です。道端のつゆ草も涼しげな
青い花を咲かせ、夜ともなるとその茂みからは虫のコーラスが聞こえてきます。
日中の暑さは厳しいものの暦の上ではもう秋! 朝夕はとても凌ぎやすくなりました。
帰省や行楽のピークに折悪しくやってきた台風や地震、その爪あとに戸惑われた方も多い
のでは…と案じておりますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?
私は、おかげ様で体調を崩すこともなく元気にしています。今はちょうど(16日まで)
夏季休暇のため通常の業務はお休みなのですが、都合によりプライベートな旅行を来月に
延期したことから、ゆっくりとお墓参りをし本棚や書類の整理をしながら心をほぐして
います。
普段にくらべると街には車が少ないので懸命に鳴くせみの声がよーく耳に届き癒されます。
ところで、前回のMasako's VOICE には「夏休み…本をベースにした5つの楽しみ」を書か
せていただきました。
いずれも、お子さまの・年齢なり・性格なりの工夫を伴うものなので、かなり難しい点が
あるかもしれませんが、個性に合わせた工夫をもってそれらにチャレンジしていただけた
なら、今年の夏休みは、きっと、退屈する暇なく生活時間そのものを楽しむことが出来、
さらにはいつのまにか今後の生活習慣の良き基盤を蓄えることも出来るはず…と考えての
5項目でしたから…その後 あのVOICE をお読みいただいた皆様のご様子(実践報告)を
私はとても知りたいと思っていました。ですから、早々にいただいた
『ひとまず、(1=朝読書)と(2=絵本体験)だけは頑張っています』
『お揃いのエプロンを作って(3=親子でお料理)をやってみました。楽しいですねー。
パパまで参加してくれたんですよ』
『(3=家事体験)について、難しく考えず何でも一緒にやってみました。私には面倒な
家事も子どもにはオママゴトなのか? 時間はかかりましたけど楽しく遊べた感じです。
特別なことじゃなくても子どもには楽しいんですね』
などのお声は、とても嬉しいものでした。
なかでも、友・斗ぴあ会員のKさん(横浜市)からいただいた下記のご報告(5=時間割に
基づいた規則的な生活)は、嬉しいばかりでなく大変貴重なものだと感じましたので、
その一部を披露させていただきます。
『…子どもは今、時間や文字に興味がわいているので、早速昼と夜の時計を一緒に作って
(二枚の紙に書いて)みました。時計の時間配分によって、何か物事を行うときの時間を
量としてとらえることができて良かったように思います。
子どもはいつも「あそぶ時間が少ない!」と文句をいいますが、円グラフのように示すと
「あそぶ」ところがどれだけ多いかを感覚的にとらえることができたようで、それだけで
本人はいたく満足したようでした。
お互いにあそびの自由時間にやりたいことを書き出しました。
私がやりたいことをひとつ言って書き出すと子どももひとつ言うというような順番でした。
母「朝か夕方に散歩をしたい」 息子「ロボットカミイをつくりたい」
母「お絵かき(絵日記)をしたい」 息子「積み木をやりたい・つくりたい」
母「ケーキやお料理を一緒につくりたい」 息子「おままごとをおかあさんといっしょ
につくりたい」
母「いろんなことをしらべたい」 息子「いろんなことをしたい。考えたい。」
子どもは「幼稚園がしばらくお休みだ〜」とくらいにしか思っていませんし、夏休み?と
いうような気持ちのようですが、2人で決めたことというのが嬉しい様子で、朝、父親に
一生懸命一日をどうすごすかやりたいことがあることを伝えていました。
少しでも興味があるのならと思い、夏休み中のケーキ作りもぜひ一緒にやろうと思います
……』
以上のご報告から、Kさんとお子さまが体験された
・生活の時間割を作り、時間を目に見える量としてとらえた
・互いに意見を出し合い、それを書き留めていった
・子どもの心の旬(今やりたいこと)を理解し、出来れば一緒にやってみる
は、いづれも大変楽しく親子で心を通わすことの出来る体験であり、一方では
・時間の概念・計画性・自発性・想像力・思考力・コミュニケーション力・実行力などなど、
”生きる力の種”を育む貴重な体験であると思えます。
そして、やがては、この”生きる力の種”が、豊かな言葉と学び・更なる体験の積み重ねに
よって磨かれ育てられ、お子さまの未来には、悠々の『プラン・ドゥー・チェック』力が、
もたらされるに違いないと信じます。
まだまだ続く夏休み!益々楽しい親子の語らいととびっきりの体験が出来ますように…と
願っています。
そのために、上記の実践や私のVOICE がお役に立てたら…本当に嬉しいことです。
☆友・斗ぴあは、17日より通常の活動を行います。
「公開絵本講座」はお休みいたしますが、その代わりとして「電話相談」に力を入れさせて
いただきます。
どうぞ皆様、(ご相談に限らず)様々なお声とご質問をお寄せくださいませ。
小宮 雅子
<>#000099
59<>2009/07/18(Sat) 19:21<>『夏休み…本をベースにした5つの楽しみ』
夜明けが待ち遠しそうに花びらを広げる朝顔、街に響く元気な子ども達の声、いつから
ともなく鳴き始めたセミ…2,009年も暑い暑い夏本番を迎えました。
皆様お元気ですか? そして今年の夏休みは、どんな計画を立てられたのでしょうか?
海へ山へ、あるいは故郷へ、ご家族それぞれの心の翼が、バーンと広がっていることで
しょう。
私は、おかげ様で元気です。今月は会員の皆様へのお便り発送直後に・東京・横浜での
『公開絵本講座』を行い、急ぎの所用と取り組んでいました。まるで嘘のような速さで
時間が過ぎ、気が付けば巷はもう夏休み、慎んで暑中のお見舞いを申し上げる次第です。
さて、後半年の基点である今月は、いつの年にも夏休みが迫るにつれ皆様からのお問い
合わせが多くなり、私は、もしかしてセブンイレブン?の活動状況になるのですが、
特に今年は、国内はもちろん海外へ行き来する方からのお問い合わせが多いことから、
”読み聞かせ”という古くから当たり前とされた日本の育児文化が、国境を越えて見直
され新たな展開を見せていることを強く感じています。
地球環境の変化、政治経済の変化、人の心の変化、相も変わらぬ民族や宗教による争い
など、世界には様々な問題がありますが、こんな時代だからこそ人は、安心と本物を求め
長い歴史の中での確かな智恵を手繰るのでしょう。
”たかが読み聞かせ”に、なんとも大げさな解釈かと思われるかもしれませんが、物が
優先する文化が行き詰まりを見せる中で”足るを知る心”がクローズアップされ、心の
文化に人々の視線が移っていることは、大変正しいことであり嬉しいことだと思うのです。
・「仕事仕事で家庭を顧みる暇もなかったパパが(会社の都合で)帰りが早くなり、
お休みも多くなったんです。収入は減りましたが、遊んでもらう時間が多くなった
子ども達は、喜んでいます」
・「なるべく節約しようと、お料理を一から見直してます。子どももそれを見て楽し
そうに手伝ってくれます」
・「教育費の見直しから子どもの塾通いをやめました。私が子どもと一緒に勉強を
しています。そうしたら子どもの学習状況が良くわかるようになったし子どもは
嬉しそうです」
などなど…最近直接耳にしたこのような皆様のお声からも、長引く不況のもとで日々の
暮らしの無駄と無理があぶり出され真摯な対応策が練られていることが伺え、暮らしや
家庭教育が、”災い転じて福”の状況を生み出していることに、拍手を送りたい気持
です。
そう考えると今夏は、肥満傾向だった家計をダイエットさせ、運動不足だった”親力”を
鍛えなおす絶好の時といえるのではないでしょうか。
そしてダイエットが、ただやみくもに体重を落とすのではなく、運動不足解消がただやみ
くもに動き回るのではないように、家計からも親としての関わり方からも、守るものと
切り落とすべきものとの見極めが問われるのだろうと思います。
心の文化の核である「言葉」、生きる力の核である「思考力・創造力・人と自然を愛する
力」…これらを育む教育が、よりタイムリーに、より明快に、より粘り強く、人付き合い
の核である家庭において行われたなら、日本の親力はどんなに向上し家計における教育費は
どんなにスリムなものになるでしょうか。
40年余りの長い歳月をかけ・質を厳選し・ジャンルのバランスを整え・過不足のない量を
心の発達段階ごとに整えた基本図書『ほるぷこども図書館』は、こんなご時世だからこそ
見直されるべき文化財であり人間教育の手引きなのだと、私は確信しています。
そしてまた、人間教育の手引きとしてこの本たちを頼みにし生かしきるためには
ただただ儀式のごとく就寝前に読み聞かせるだけではなく
1)朝読書の励行
2)夏ならではの体験がリンク出来る本選びと無理のないレベルでの絵本体験
3)(本を見ながら)親子一緒のお料理体験
4)発達に見合った家事体験
5)(親子で考え作成した)予定表、時間割にもとづいた規則的な生活
などが、とても大切なことだと思います。
少なくとも(1)と(2)を心がけて過ごすことが出来れば、今夏の親子関係は、かなり密度の
濃い楽しいものになることでしょう。
私も、読書アドバイザイザー・家庭学習のアドバイザーとして歩んだわが道を振り返れば、
早いものでもう30年余りとなりました。8月は『公開絵本講座』をお休みいたしますが、
長い間支えてくださった多くの皆様に感謝の気持をこめ!例月以上に『電話でのご相談』に
力を注がせていただきます。
これまでに培った育児の具体的なアイデアや、今になってようやく確信を得た私なりの
育児論を、縁ある皆様とゆっくり語り合えるのを楽しみにしています。
「上記5つの過ごし方ポイントを詳しく…」や「こんな些細なこと聞いていいのかしら?」
と言うようなことなど、どしどしご質問をお寄せくださいませ。
そしてどうぞ皆様、暑さに負けずに素敵な夏をお過ごし下さいませ。
小宮 雅子<>#009900
58<>2009/06/14(Sun) 17:19<>『お付き合いは、ほどほどに』
緑したたる木立に紫陽花がひときわ綺麗に咲いています。
稲田を吹き抜ける風は、まるで緑色であるかのように爽やかに頬をなでてゆきます。
いよいよほとんどの地域に、慈雨の季節がやって参りました。
皆様お元気ですか?
気持が落ち着く雨日、真夏への充電のため頑張る晴れ日の静と動、きっと、二つの
スイッチを切り替えながら、忙しくお過ごしのことと思います。
早いもので今年ももう半分が過ぎようとしていますが、お陰さまで私は、つつがなく
元気な日々を過ごしています。
半年を振り返れば、当ホームページへいただくメールやお電話での読み聞かせと育児
の相談は勿論のこと、ライフワークである絵本講座も、定番の首都圏以外(3月ー京都、
4月ー広島、5月ー名古屋)へと歩を進めることが出来、多くの皆様と濃い時間を共有
いたしました。いずれも心躍る時間だったことを嬉しく思っています。
『お会いして(あるいは、お話しして)エネルギーをもらいました』と仰ってくださる
皆様のお声こそが、私の元気の源だと感謝しています。
後半の半年もこれまで同様、一日一日感謝の気持をこめて、”読み聞かせの普及”に
努めるつもりです。どうぞ皆様、変わらぬご愛顧をお願いいたします。
さて、前回のMasako's VOICE『最初が肝心』についてなのですが…じつにたくさんの
反響をお寄せいただきありがとうございました。
私が、友・斗ぴあ流として提唱している”家庭教育の基点=生活リズムの整え方”に
ついて、予想を越えた多くの方々に共感、あるいは問題意識を感じていただけたことに、
正直なところ驚きました。そこで、それならば…と(少しシツコイかもしれませんが)
今月のVOICEでも、引き続きそのことに触れてみることにいたします。
☆特に多かったお声は、『幼稚園からまっすぐ帰れない』ということに端を発する悩み
でした。
例えば、2時に降園し近くの公園で複数組の親子で1時間〜2時間遊び4時前後に帰宅する
と、目いっぱい遊んだ子どもは(親自身も)とても疲れていて、おやつもそこそこに
お昼寝をしてしまい、夕飯の時間や就寝時間がずれてしまう。
あるいは、帰宅後、親子共にばたばたとお稽古に向かう〜大慌てで夕方〜夜の時間を過
ごす。結果、『夕方から夜までとても忙しく、本を読む時間やゆっくり話しをする時間
なんてないんです』とのこと。
3歳、あるいは4歳で入園されたお子さまにとって、親から離れ集団で過ごす幼稚園での
時間は、あらゆる面において刺激的! 様々な情動の連続でもあります。園における保育
時間というものは、おそらくそのことを十分に考えた上で、合理的に定められているもの
なのだと思います。
ですから、十分に園での時間を過ごした子供は、いっときも早く家庭で休ませ、家庭なら
ではののんびりした時間の中で、心身を整えてあげるのが望ましいと思うのです。
『なんで寄り道してしまうの?』という私の素朴な質問に、殆どの方が口を揃えたよう
に『やっぱりお友達は大切だし、みんながそうしているものですから…』と返されます。
ということは、お互いがお友達に気遣いをし、心の中で違和感を感じながらも”付き合う”
を最優先させているんだなーと、ある意味その協調性?に感心しながら、その良すぎる
付き合いに(大げさに申せば)時代的な危うささえ感じてしまうのです。
もしかしたら・テレビ・ビデオ・ゲームも、”みんなが見ているから、持っているから”
と、自らの心の違和感は押さえ込み、”みんながすることだから…”と、同調してしまう
のではないでしょうか。
そして、それら同調の延長線上に
・日本の乳幼児の夜ふかしが世界でも突出していること
・幼稚園児や小学生の『慢性疲労症候群=「眠い」「横になりたい」「あくびが出る」』
が激増していること
・ゲームやインターネットへののめり込みが、子ども達の心と体を蝕んでいること
などの悪しき現状があるように思えてなりません。
基本的な生活リズム、特に良い睡眠と良い食事(早寝、早起き、朝ごはん)は、子どもの
心と体の発達にとって非常に大切なものであり、その基本の上にこそ、更なる心の栄養
『朝ご本』の効用も発揮されます。
子どもの健康(生活リズム)を守るという親の責務を重たく捉え勇気を持って最優先し、
日々生き生き生活してくれる我が子と向き合うことが出来れば、「お付き合いは苦手?」
という外部の声や、「一人だけ浮いてしまうかも?」という自らの不安などは、きっと
ちっぽけなこと、いつのまにか影を潜め消え去ってしまうのではないでしょうか。
ちょうど”食育月間”でもある6月、「子どもの体を守る我が家の食」「心のバランス食
=読書環境の見直し」に心を砕く絶好の時!だと思います。
どうか、体に・心に良く効く『我が家ならではのレシピ』を、たくさん生み出して下さい
ますように。
小宮 雅子
<>#000099
57<>2009/05/11(Mon) 09:14<>
『 最初が肝心 』
爽やかなみどりの風、華やかに咲き競うつつじや藤などの花々、驚くような速さで飛び
交うツバメたち・・・早いもので季節はもう活気溢れる夏となりました。
皆様、お元気ですか? 例年以上に車での行楽が多かったという今年の大型連休でしたが、
皆様はいかがお過ごしだったでしょうか?
オゾンいっぱいの野山で、待ちに待った催しへの参加で、あるいはご自宅でのーんびりと、
楽しい時間をもたれたことでしょう。
私も、恒例のプチ旅で目の覚めるような緑を眺め、つかの間ながらも趣味の時間を楽しみ
エネルギーを充電いたしました。健康に感謝しつつ夏の活動をスタートしたところです。
特に今月19日(火)には、・京都(3月)・広島(4月) に続き、一年ぶりの・名古屋(交流会)が
予定されておりますので、心地よい緊張と楽しみでとても元気にしております。
(中部東海地方の皆様、どうぞ奮って!ご参加くださいませ)
さて、今春ご入園ご入学をすませたお子様達も、早やひと月あまりが過ぎ、新しい生活の
リズムが身についてきた頃でしょう。おそらくお子さま以上に張り詰めていたママの緊張
も薄らいできた頃かと思います。
連休明け早々、友・斗ぴあへ寄せられた会員さんからのお声にも「案ずるより生むが易し
でした」という安堵のご報告が複数ありました。環境への順応が早い子どもの逞しさは、
いつの時代も全く変わることはなく、本当に素晴らしいものだなーと思います。
ただ、なかには(新1年生の場合)、新しいお友達が出来た嬉しさに下校後も遅くまで遊び
続け体力的にも時間的にもきつくなってしまい、始まったばかりの今しっかりと身に付け
させたい学校と家庭の生活バランスとリズムが教えられない…と悩めるお声もありました。
実はそのことは、私のこれまでのアドバイザー経験のなかで、この時期の新1年生の親御
さんに数多く見聞きしたことでもあり、私としては、よくよく注意を払っていただきたい
と思う家庭教育のポイントなのです。が、現実には案外軽んじられ、むしろ”お友達と
元気に遊べて何より”とさえ思われて、見過ごされ勝ちな問題だといえるでしょう。
何事でも「最初が肝心」です。特に生活習慣は、一旦身に付いてしまうとそれがどんなに
良くないものでも、後になって訂正するには大変なエネルギーや苦痛を要します。
頭ではいけないことだと解ってはいても、体がいうことをきいてくれないからです。
心の土台作りは乳幼児期に!と、その糧である読み聞かせに精を出し心の発達に合わせて
しつけにも心配りをするのと同様、長い学校生活を見据えての良好な生活リズムの土台作り
は、何といっても入学当初の過ごし方にかかっているのではないでしょうか。
・寄り道しないで真っ直ぐに下校することはもちろん・帰宅後はまずお茶を!で、心も体も
ほっとさせる
・明日の準備は必ず親子一緒に行い忘れ物をさせないようにする
・買い物や食事など家事の手伝いを習慣化させる
(目的は手伝ってもらうことではなく親子で過ごす時間そのもの。お勝手は総合学習の場)
・家族で食事をする
・親子読書の時間を確保する
・早めに就寝させる
・子どもの話は、手を止め 目を見て 話の腰を折らずに 急かすことなく聴く。
・出来ないことに目を向けるよりも、出来たことをしっかりと具体的に褒めてあげる。
などなどは、友・斗ぴあが、スタート期の大切な育児ポイントとするところです。
『はじめて小鳥が飛んだとき 森はしいんとしずまった 木々の小えだが手をさしのべた
うれしさと不安で小鳥の小さなむねは どきんどきん大きく鳴っていた
「心配しないで」と かあさん鳥が やさしくかたをだいてやった
「さあ おとび」と とうさん鳥が ぽんと一つかたをたたいた
はじめて小鳥がじょうずに飛んだとき 森は はく手かっさいした』
…これは、原田直友さんの詩「はじめて小鳥が飛んだとき」ですが
”はじめて”が連続する喜びと不安に満ちた時期の子どもの心は、まさにこの詩の小鳥その
もの。”はじめて”を、明るく元気に乗り越えることで一つ一つ身につく自信と勇気を手に
入れさせるためにも、親御さんはもちろんのこと、全ての大人たちが、森の木の心を以って
子供たちを見つめ守らねばと思います。
小宮 雅子
<>#009900
56<>2009/04/13(Mon) 15:59<>
『こころを静めて、子どもに響く魔法の言葉を』
桜木は華やかな花から眩しい緑へと美しさが変わり、”春爛漫”という言葉がぴったりの
快適な季節となりました。光をあびた若緑を見ていると身も心も生き生きしてくるのを感
じます。
また、ピカピカのランドセルが重そうな可愛い一年生、真新しいスーツ姿が少ーしぎこち
ない新社会人の初々しい姿などが、街並みを新しく感じさせてもくれるこの頃です。
皆様、いかがお過ごしですか?
お子さまが、ご入園、ご入学、そしてご進級の佳き節目を迎えられた皆様方
本当におめでとうございます。子供の晴れ姿ほど親にとって嬉しいものはありませんね。
そして幼ければ幼いほど、新しい環境にけなげにチャレンジされているお子さまの姿に
感慨もひとしおのことと思います。
どうか明るく元気で伸びやかに! この季節の木の葉のようにすくすく成長されますよう
に…と願います。
早いもので、そんな清明の新年度ももう半月が過ぎようとしています。
社会情勢に目を向けると、厳しいことばかりが目立つ昨今ですが、幸いにも友・斗ぴあは、
皆様に守られ2009年度も元気にスタートいたしました。
(諸用に追われ、Masako's VOICEの書き込みが遅くなり、一部の方にご心配をおかけいた
しましたが、私はいつにも増して元気に充実の時間を過ごしていますのでご安心ください)
基点である首都圏ではもちろんのこと、今月23日は、広島県初の『公開絵本講座』を、
そして来月(19日)は、名古屋での第2回『交流会』を行う予定です。そんなことからも
”友・斗ぴあ流絵本子育て”が、多くの方々に受け入れられ確かな広がりとなっていること
に気持を熱くしています。
さて、『公開絵本講座』と並び、私のライフワークとなっているのが『電話によるご相談』
に応じることですが、その中で今話題の中心となっているのが、この時期(ご入園・ご入
学・転居など)ゆえの”デリケートな子どもとの接し方”と”学力”についてです。
・最近、夜中に何度も目を覚ましたり、朝なかなか起きられません。
・急に言葉遣いが荒くなり、弟妹へのあたりかたがきついんです。
をはじめ、これまでとは様子の違うさまざまなことに悩んでおられる方が多いようです。
考えてみれば当然のことなのですが、環境の変化に緊張しているのは…実は、親のほうです
から、私といたしましては、とにかく出来るだけゆっくりご様子を伺うことに徹しています。
親が落ち着けば、子は親の鏡ですから、子どもの様子は即座に変わってきます。
夜中に何度も目を覚ましてしまうことも、急に言葉遣いが荒くなることも、環境の変化を
敏感に感じ取り、心身共に頑張って乗り越えようとしていることの表れ…大切なのは、何と
いっても”親子のスキンシップ”です。いつもより濃く・いつもより頻繁に・そして必ず
目を合わせて大いに”目で語る”を試みて欲しいと思います。「あれ、様子が変?」と感じ
た時、まずは静かに子どもを抱き寄せ「どうしたの?いつもとちがうみたい」「だいじょう
ぶ?」と語りかけることで、親自身の心もなぜかすーっと落ち着いてくるはずですから。
”世界一の学力を誇る国はフィンランドである”ということが言われすでに久しくなります
が、日本の中で最もフィンランド的であるのは秋田県だそうで、今全国から秋田県の教育に
熱い視線がおくられています。なぜ秋田なのか?とさまざまに議論される中、好結果を生ん
だ要因の一つとされたのが…『家庭のちから』でした。
すなわち
・朝食、夕食を両親や家族とともに規則正しくとる(体力、精神や情緒の安定につながる)
・塾に通う率が極めて低い(しかしその分、家庭で予習・復習をする)
・テレビを見る時間が少ない(会話が増える)
・子どもも祭りや地域の伝統行事などに参加する(地域・社会とつながる)
・家の手伝いをする(体験を通して学ぶ)
など、日本の社会が失いつつある古き良き伝統が守られているということでした。
それはちょうど、食文化が加速度的に西洋化し、更にはインスタント化したことから”生活
習慣病”が生まれ多くの日本人を悩ませ、外食化が進んだことから”おふくろの味”が薄れ
ている現在の日本に、バランスの良い理想的な食として”和食”が世界的なブームを巻き起
こし和食への関心を逆輸入させていることと、どこか似ているような気がいたします。
たしかに、朝晩の食事を家族そろってしっかり食べることが良いことと頭で分かっていても
簡単にそれが出来ないのも現状です。家族構成、仕事の有無や形態、地域差、親自身が家族
団らんを経験しないで育ったためそのイメージが分からない などなど、難しい問題は多々
ありますが、かけがえのない子育ての節目においては、”我が家の家庭力のありよう”を
しっかり確認し、見直しが必要かどうかを考えることこそが、とても大切なのではないで
しょうか。
☆波紋のようにこころにひろがる かみなりのようにこころをゆるがす
こころから生まれてこころにとどく ことばの力はこころの力
多すぎることばはさわがしい こころの底の静けさがこころのふるさと(谷川俊太郎さん)
心が静まると意外なほど時間は生まれてくるもの…。
そしてそんな時間のなかに、”子どもに響く魔法の言葉”がひそんでいるのだと思います。
小宮 雅子<>#000099
55<>2009/03/08(Sun) 11:00<> 『一本の木に願いをこめて』
虫たちが長い眠りから目覚め、ひと雨ごとに木も花もつぼみを膨らませる…そんな
暖かい季節が巡ってまいりました。
ときおり寒さが戻りますが、そのたびごとに冷気がすべてを一新してくれる素敵な
季節です。
皆様、お元気ですか?
年度末とあって、一日があっという間に過ぎる慌しい日々をお過ごしかと思います。
なかでも、ご卒園、ご卒業を控えておいでの皆様は、お子さまの健やかなご成長に
感慨もひとしおの嬉しい時間をお過ごしのことでしょう。
大事な節目を見事に越えられるお子様のご成長!本当におめでとうございます。
関わらせていただいたお子さまがたと、「絵本講座」でお会いすることが出来なく
なるのはとても淋しいのですが、親子読書の更なるステップアップを願いつつ
心からお祝いを申し上げます。
ところで私は、毎年年度末を迎えると、自分の心の点検と思って読む本がいくつか
ありますが、中でも『木を植えた男』(あすなろ書房)は、とても大切な一冊です。
(二度の世界大戦をはさんだ40年もの長い歳月、フランス南部の荒野に、人知れず
数百万本ともいわれる木を植え広大な森を作った人の有名なお話です)
何度読んでも、その時々の社会情勢とあいまって新たな感動が湧き上がってきます。
溢れる物・お金・情報・便利さに振り回され、いつしか自然と共生していることも
忘れ、人間本来の幸せを見失いがちになっている私たち現代人の多くが、取り戻さ
なければならない大事な心の部分をつくづく感じるのです。
そして、”木=心の緑=本”に置き換え考えた時、スケールの違いこそありますが、
数十年にわたり私財をなげうって『すべての子どもに読書の喜びを!』と訴え続け
た恩師 佐藤宗夫先生、そしてまた、良書の製作と普及に御身を削られた諸先生方
のお姿が重なります。
諸先生方のお志が受け継がれ、日本中のすべての子どもの心に、”絵本という緑”
の種がしっかりと蒔かれたなら、この子たちの心に育った緑は、それぞれがどんな
大きな緑となって、どんな森をつくってくれるのでしょうか。
少なくとも日本の未来は、今とは比較にならないほどの創造性と優しさに満ち溢れ
ていることでしょう。
『親というものは、子どもの心に宝の種(本の楽しみ)を蒔かなければいけません。
誰ですか? テレビやビデオやゲームで非行の種を蒔いているのは…』…これは
かつて、佐藤宗夫先生の講演で何度何度もお聞きした言葉です。
私は、年度末の今、改めてこのことを心に刻み直し来年度の諸活動のバネにしたい
と思います。
(蛇足ですが)私は先月、誕生日記念に出かけたミニ旅で、いまや全国的となった
伊豆(静岡県)の”河津桜”を見物することが出来ました。
縁あって原木を案内してくれる人と出会い、原木の育ての親であるという飯田さん
という方のお宅の庭に立ち寄り実に見事な原木を拝することが出来ました。
案内板によれば、昭和30年頃、近くの川原の枯れ草の中で1メートルほどの桜の苗を
見つけた飯田さんが、庭先に植え込み丹精こめて育まれおよそ10年ほど経った頃に
開花が見られた…とのこと。残念ながら育ての親の飯田さんは、その開花を見届け
た直後にお亡くなりになったということですが、それから40年が過ぎた今その木は、
樹巾約10メートル、樹高約10メートルもの大木となり、”河津町の木”と指定され、
訪れる多くの人々の目を楽しませてくれています。
有志により枝わけされた子桜は郷の河原数キロを飾り、さらに最近では全国各地に
数多くの移植も行われているとのことです。
たった一人の人の、素朴で地道で辛抱強い優しさが、長い時を経て見事なまでの実り
となり縁ある人々の協力も得て、思いもかけない広がりとなって多くの人々に喜びを
与えているこの事実に、私は大変大きな励みをいただきました。
”一本の木を大切に育む””一本一本の木に願いをこめて植え続けるる”…私も
そんな心で絵本と向き合い、その大事さを伝え続けたいと思います。
小宮 雅子
<>#009900
54<>2009/02/05(Thu) 22:01<> 『水と空気の次に必要なのが言葉です』
つい先日、故郷の南房総から幼馴染が育ててくれた元気一杯の菜の花が届きました。
その甘い香りをかいでいるうち、ふと思い立って近場を散策してみると…まだ僅かに残る
林や畑に、小さな木の芽と意外なほど大きくなったふきのとうをたくさん見つけました。
”光の春” 自然の逞しさに感動する嬉しい季節の到来です。
皆様、お元気ですか?
きっと、流行のインフルエンザに気遣いされながらお忙しい毎日を過ごしておられること
でしょう。
私は、おかげ様で元気です。ぎっしり詰まった春の活動予定に支障がおきないよう早めの
花粉症対策もしながら会報の発送準備に取り組んでいます。
さて、先述の通り、この季節の自然からは毎年新たな感動をもらう私ですが、今年は特に
(生活環境のあらゆる面が厳しくなったことからか?)自ら枯れ草を持ち上げては顔を出
す小さな緑の強さに心惹かれます。
・間違うことなく期を読み・精一杯に光を求めて・自分の出せる力の全てを出しきり大胆
に伸びようとする様子は、なんともけなげです。
・多すぎず少なすぎない枯れ草・いじりまわす人の手がない場所・適度な水と光と風に恵
まれた新芽は、きっと思うがままの幸せな新芽時を過ごし仕組まれたプロセスにしたがって
したたかに命を全うするのでしょう。
私は、一人静かにそんなことを考える時、(昨年2月Masako's VOICEにも書いたとおり)
”まさに早春の小さな緑”ともいえる幼い子どもの成長そして育て方は、この自然の営み
の中にきっと大きなヒントがあるように思うのです。
乳幼児期の心と体、その両面に
(1)過保護にされず(2)過干渉をされず(3)タイムリーで適度な栄養と刺激を与えて
もらえたなら…その子にとって、乳幼児期はかけがえのない幸せな時となり、その後の長い
人生を心強く生きる力の泉を獲得することになるのでしょう。
『本当に必要なものは何?』かが問われ『本物』だけがが求められる…人の暮らしを取り巻
くすべてに価値観の見直しが必要とされる今、私たちは謙虚に自意識を見直し自然の智恵を
学びたいと思います。
目には見えないからこそ最も難しい『心』…それを育てるための”タイムリーで適度な栄養
と刺激”を求めて巷に目を向ければ、関係する書物は溢れかえりそれらの多くのページには
”育て方ポイント”なるものがずらりと並んでいます。
しかしよく見ると、繰り返し繰り返し読み脳裏に刻み込みたいと思う先人の知恵袋的書物は、
以外にも棚の隅に追いやられ、もしかして「いじりすぎ?」「求めすぎ?」「早すぎでは?」
「なぜ要るの?」「?」思える書物たちがどーんと中央を占めている…と感じるのは、私の
偏見なのでしょうか。
長い間、良書(選び抜かれた基本図書)を軸にした絵本子育てを推進してきた私は、数々の
実践をもとに大勢の子どもの心育ち(軌跡)をつぶさに見つめてきたのですが、
その体験から強く感じたことは
☆子どもにはひとりひとり神から授けられたその子だけのプログラムがあること
☆表れ方に時差はあるものの、心育ちの段階や順番に個人差はないこと
の2点です。
すなわち『子育てに王道はなし』ということを身を以って感じてきたのです。
命ある仲間として”動物や植物と共に地球に生きる私たち人間”が、動物や植物と違うことの、
第一は『ことば』を話すこと。ですから、人として良く(幸せに)生きるためには、なんと
しても良きことばをふんだんに蓄え、それを臨機応変に豊かに使わなくてはなりません。
人が生きるために「水と空気の次に必要なのが言葉です」といわれる所以はそのためなのだと
思います。
いよいよ春の活動を迎える私は、このご時世だからこそ、無理なく無駄なく害なく難しくなく、
赤ちゃんから大人まですべての人の心が育つ『言葉の宝石箱=ほるぷこども図書館』の読み聞
かせと普及に、初心をもって望みたいと考えております。
そして、縁ある方と一人でも多く
・「公開絵本講座」でお会いできますこと
・お電話で育児談義ができますこと
・「当ホームページの相談フォーム」や「ゆうとぴあオンラインの相談コーナー」」から
メールのやりとりができますこと
を願っています。
どうぞ皆様、もし友・斗ぴあに関心を持っていただけましたなら、
どうぞお気軽に遠慮なくアクセスなさってください。
”春暖”のような育児アドバイスに努めさせていただきます。
小宮 雅子<>#000099
53<>2009/01/05(Mon) 22:38<>
『今年も絵本と子どもから学びたい 人間として全うな心の原点を』
あけましておめでとうございます。
雲ひとつない初空の下、2009年が穏やかに始まりました。
皆様、どんなお正月をお過ごしでしょうか?
胸に秘めた計画や目標に向かって、きっと元気なスタートをきられたことでしょう。
私は今年も近場の湘南海岸で勢いよく登る初日に手を合わせ、後方遥かに聳え立つ
真っ白な富士の姿に感動しながら一年の無事を祈りました。
好天のお正月は、それだけで気持が晴れ晴れとし「今年はきっと幸せな年になる」と
元気に過ごしております。
さて、2000年元旦に誕生した友・斗ぴあは、お陰さまで無事に”9歳”となりました。
変化の激しい時代の中にありながら、大過なく、飽きられることもなく、ひたすらに
こつこつと地道な活動を続けてこられたましたことは、なんと幸運なことかと感謝の
気持で一杯です。
今年は、目の前に迫った10歳という大きな節目に向かい、蓄えた力のすべてを出し切
って頑張ってゆこう!と思っております。
また、昨年1月に誕生した”ゆうとぴあオンライン”も、お陰さまで無事に”1歳”と
なりました。他にはあまり例のない”相談できる本屋さん”として多くの方にご利用
いただきました。まだまだ未熟で歯がゆさを感じる部分が多いのですが、このような
形(相談とアフターケアーがある)のオンラインショップの存在そのものには、予想
以上に大きな意味があったかもしれないと手応えを感じております。
ご利用いただいた皆様、ご質問いただいた皆様に感謝をこめて、これから益々の努力
を重ねてゆくつもりです。
どうぞ皆様、本年もよろしくお付き合いのほどお願いを申し上げます。
ところで、友・斗ぴあでは、これまでの活動の中で様々な提案をしてまいりましたが、
今回は大きな節目の年頭にあたり、友・斗ぴあの指針を、皆様と共に確認してみたい
と思います。
☆「絵本は第三のへその緒」を認識すること。
体内でへその緒により守られていた胎児は、お誕生後第二のへその緒としてお乳
を求め母親とつながります。やがて乳児から幼児への離乳の時期、蓄え始めた言葉が
親子をつなぎます。絵本は言葉(言霊)の宝庫…だから絵本は、正に第三のへその緒
なのです。(読み聞かせのスタートは、生後3ヶ月からが理想的)
・必ず抱っこして!好きな時に好きなだけ!母乳をあげるように!…が基本です。
☆「育児は農業」と考え・手をかけ ・目をかけ ・時間をかける を心がけること。
根っこを育てる〜茎を育てる〜花を育てる〜実を育てる…子育ては、あたかも植物
を育てるように自然の摂理に従いたいもの。
(急かせたい心に負けることなく、ありのままの子どもを受け入れ、絵本の力を信
じて発達に見合った本をたっぷりと読み聞かせましょう)
促成栽培(不自然な早期教育)や化学肥料漬け栽培(詰め込み教育)は、百害あって
一利なしです。
☆「絵本は小さな哲学書」…決して子どものために読む本ではありません。
様々な主人公の、様々な生活や考え方が、人生に最も大切なものを教えてくれます。
豊かな感受性と柔らかな心を保ち、真っ白な子どもの心と真直ぐに向き合うために、
絵本は大人にこそ必要。”親になる”と分かったその日から読み始めたら素敵です。
☆”絵本体験”は、生きる力。
絵本での体験は間接的な体験です。大人はつい間接体験は直接体験の次にあるもの
と考えがちですが、五感と想像力の鋭い子どもにとって絵本で味わう体験は、大人
の想像を遥かに越え時には直接体験と何ら変わることのない体験か、或いはそれ以上
の深い体験となります。
様々な主人公は、子どもにとって、かけがえのない友や師となってくれるのです。
☆朝読みは金。
すべての神経が目覚める”朝の読書”は、脳を心地よく目覚めさせ心を優しくします。
楽しい生活リズムの源です。
などなど が、友・斗ぴあが長年にわたって提案し続けてきた”友・斗ぴあ流絵本育児”
のポイントです。
日々自然環境の悪化が叫ばれ、人の暮らしもたくさんの不安を抱える昨今…心穏やかに
子育てをすることが本当に難しい時代だと感じます。
でも、だからこそ、この時代に命を授かった私たちは、溢れかえる情報に振り回される
ことなく、人間らしい豊かな心で幸せに生きる術を真剣に模索せねばならないはずです。
”自然を愛し 人を愛する”人間としての全うな心の原点を、私は今年も、縁ある皆様と
共に、優れた絵本と無垢な子どもたちから沢山沢山学びとりたいと思っています。
小宮 雅子
<>#009900
52<>2008/12/08(Mon) 01:33<>『安全育児の守り人として』
暦の上では早くも”大雪”を迎え、本格的な寒さがやってまいりました。
色とりどりだった野山はいつの間にか凛とした冬の装いとなり、クリスマスカラーに
彩られた師走の街には、足早に人が行き交います。いよいよ2008年も残り少なく
なりました。
皆様、お元気ですか?
一年を締めくくるための用事が相次ぎ、さぞお忙しくお過ごしのことでしょう。
私も、先週末、会員さん向けの本年最後の会報を発送し終えて、ひとつの区切りを
感じておりますが、年内に済ませたい用事が数々あることを思うと、師走の時間は
なぜこうも早いのだろうか?と気の急ぐこの頃です。が、風邪をひくこともなくこうして
元気に一年を締めくくろうとしていることを、本当に有難く思っております。
年の瀬を控え、この一年の(満8歳の)友・斗ぴあを振り返れば、実に穏やかな暖か
い輪の広がりを感じられるものでした。
従来から行ってきた各地での・「講座」の開催 ・当ホームページへのメールでの
お問い合わせ・サロン宛「電話」でのお問い合わせ、そして、今年新たにデビューした
・「ゆうとぴあオンライン」のご利用などなど…どれをとっても、皆様との交流が途絶
えることなく前向きに行われたと、自負しております。
人と人との関わりが希薄化する一方の時代の流れの中で、どちらかといえば不器用
な友・斗ぴあが、皆様から飽きられることなく活気を絶やすことなく、日々つつがなく
前進出来ましたのは、ひとえに、会員さんはじめ交流のあったすべての皆様との良書
(良き言霊)がとりもつ稀少なご縁の賜物と、感謝の気持でいっぱいです。
今年は基本課題である3点
・朝の読書を励行しよう。
・課題図書『ほるぷこども図書館』を、まずは親自身が(先に)楽しんで読もう。
・子どもの言葉を書きとめよう。
に加え、新たな課題である
・一日の出来事を書きとめよう。(親自身の日記つけ)
・子どもの「これなーに?」「どうして?}に丁寧に答えよう。(調べ癖をつける)
を、強調してまいりましたが
それらにチャレンジして下さった多くの皆様の熱心なご質問は、私にとっても大きな
励みとなり、特に新たな課題2点を実践して下さった方々からよせられた
・私自身の生活が(日記をつけることにより)生き生きとしてきました。
・子どもの質問を(図鑑や百科で)調べてみると、これまでなんて知らないことが
多かったんだろうと驚きます。
・一緒に調べていると、子どもの目線が良く分かってきました。
などなどは、私への貴重な提言と受け止めさせていただきました。
「今後の友・斗ぴあに求められるものは何か?」が、はっきりと見えてきたようでも
あります。
一方、巷での一年を振り返ると、子どもを巻き込む様々な事件や事故が後を絶たず、
心穏やかではいられない年でしたが、その他にも「食の安全」についてを、根本から
考えなければ…と思う一年でした。
ともすれば、人の体の健康を保つ為の安全な食品を確保することが至難となった世
の中に空恐ろしい気がいたしますが、考えれば人の心の健康を保つことも、食と同様
に?いいえそれ以上に、難しい世の中になっているのではないでしょうか。
・自らの感覚を研ぎ澄まし・不正を嗅ぎ付け・それに近寄らず・心身ともに安全な
ものを食することが出来るようにするために… 今こそ私たちは、本物の味を知らな
ければならないと強く思います。
”良質な絵本の読み聞かせ”を通して、無垢な子どもの心にぴったりと寄り添い、
大人であるがゆえの邪念を捨てる…そんな謙虚な気持での絵本育児が楽しめたなら、
きっと、多くの親御さんが、子どもを取り巻く有害添加物的教材や教育情報に心を揺
さぶられることがなくなるのではないでしょうか。
「子どもが本を読まない国に未来はない」…熱く語られていた恩師の言葉の重みが、
今しみじみと蘇ってまいります。
友・斗ぴあは、これからますます”安全育児の守り人”であらねば!と思います。
少々早い挨拶ではありますが、皆様の本年のご愛顧に心から御礼を申し上げます。
そしてどうぞこれからも、親しくお付き合いくださいますようお願いいたします。
小宮 雅子
<>#000099
51<>2008/11/04(Tue) 23:09<>『本物を求め、本物の味を知ること』
吹く風がいちだんと冷たくなり、日中の穏やかな日差しが嬉しい季節となりました。
ふもとまで鮮やかに染まった山々、黄金色が眩しい街路樹のイチョウ、素朴な白い花が
美しい庭先のビワの木などの落ち着いた彩りに、ゆく秋を惜しむこの頃です。
皆様、お元気ですか?
文化の季節ならではのさまざまな催しや間近に迫った七五三のご準備などで、さぞかし
お忙しく過ごされていることでしょう。
佳き節目をお迎えの皆様方、本当におめでとう!ございます。
千歳飴を手に弾んで歩くお子さまの可愛い姿は、親御さんやご親族だけでなくすべての
大人達に希望を感じさせてくれる”宝物”。心身ともに健やかにご成長されますようにと
お祈りいたします。
さて、私は”つるべ落とし”のたとえ通りずいぶん早くなった日暮れに気ぜわしさを感じ
ながら、相変わらず元気に過ごしております。
気がつけば今年もあと2ヶ月を残すだけとなりました。
思えばなんと多くの方々とお話を、或いは交信をさせていただいたことでしょうか。
特に今年は”パパからの育児相談”をかなり多くいただきました。
男は仕事だけ頑張れば良しとされた時代から、男も育児に参加しよう!の時代となって
大変だなーと思いきや
「手軽に出来る読み聞かせで、子どもと過ごす時間がとっても楽しく自分自身の癒しの
時間となっています」
「読み聞かせをはじめたことで、妻や子どもと会話が弾むようになりました」
「読むのはパパじゃないとだめ!といわれるほど得意な本が出来たんです」
などの嬉しいメッセージをいただき、私にとって大きな励みとなっています。
・親による子どもへの虐待が依然とあとを絶ちません。
・順調に成長し何不自由なく青春を謳歌しているはずの大学生が、麻薬に手を染めて
いました。
こんな報道が、まるでよくあることのように報じられているこの頃は
・親が親らしく子どもを愛すること
・子どもを心身ともに健全に育て上げること
はもちろんのこと、人が人らしくあること自体本当に難しいことに思えます。
そんな中で、朝昼はママに、夜やお休みの日にはパパにも”絵本を読んでもらえる子ども
たち”は、なんて幸せなのだろう。また、パパやママにも”子どもに本を読んであげたい
と思う健康な親心”のある自分を愛でてほしいと、つくづく思います。
忙しすぎ、便利すぎ、物が溢れすぎる世の中の渦に巻き込まれ自分を見失いがちな現代人
の多くは、まるで、ミヒャエルエンデの物語「モモ」の中の、灰色の男に時間を奪われて
感情を失ってしまった人々のよう・・と言ったらいい過ぎかもしれませんが、
今こそ、”人間本来の育ち方””あるがままの姿””主体的な生活”などについて、冷静
に考えてみる必要があるのではないでしょうか。
過去のMasako's VOICEにおいても書かせていただきましたが、私は常々「育児は農業と同
じ」と思っています。
とりわけ絵本子育ては、手のかかる無農薬農法にも似た決して楽ではない子育て法だと
思っています。
なかでも、子どもの発達段階に合わせバランスよく整えられた家庭文庫により、子どもが
欲しがるときに欲しがるだけ生活体験と見合った本を読んであげよう!とする ”友・斗
ぴあ流絵本子育て”は、じつに手の抜けない子育て法です。
・植物に化学肥料を使わない
・農薬や除草剤といった化学物質を使わない
・遺伝子操作を行わない
の3原則を持つ「オーガニック農法」と呼ばれる自然農法とよく似ていると感じます。
植物本来の持つ成長のサイクルを重んじ、植物が自らの力で大地に根を張ることを応援する
「オーガニック農法」は、(聞くところによれば)有機的の他に・根源的・本質的という
意味をもつもの・・とのこと。
だとすればそれは、農業のあり方だけではなく・教育・医療・社会問題あれこれの考え方や
生き方にも通じる”現在にこそ必要な知恵袋”だと思えます。
そして何より、体と心を安全に守り育てるために今最も必要なことは、広告、見た目、人の
意見などに惑わされることなく、本物を求め、本物の味を知ることではないかと思うのです。
不確かな時代を間違うことなく生きる為の、確かな五感と語感を育てたいと願います。
小宮 雅子
<>#009900
50<>2008/10/09(Thu) 21:55<>『子どもにとって本当に必要な教育とは何?』
目覚めと同時に思いっきり窓を開け深呼吸したくなる‥爽やかな季節となりました。
そよ風にも敏感にゆれるコスモスやロマンチックカラーのムラサキシキブが秋の深まりを告げ
とりどりの実りが秋の豊かさを誇ります。
皆様お元気ですか?
気持の良い空気につつまれ、きっと存分に活発な時間をお過ごしのことでしょう。
いよいよ本番を迎えた読書の季節!私は一段と早くなった日暮れにちょっぴり恨めしさを感じ
つつ、お陰様で元気に活動しております。
プライベートな部分でも外せない用事が重なり、それらに追われているうち10月のカレンダー
がもう三分の一ほど過ぎてしまいました。秋時間はことのほか早いと感じます。
さて、毎年この頃になると、友・斗ぴあには”読書相談”はもちろんのこと”来春のご入園”に
ついて”のご相談が多々寄せられます。
・登園方法は徒歩?園バス?その他?
・自由保育? カリキュラムのしっかりしたところのどちら?
・2年保育? 3年保育?
・延長保育、給食の有無
などなど、選択のポイントへの意見を求められます。
それぞれの状況をお聞きし私なりの考えをお話しし、あくまで一つの参考にしていただくわけ
ですが、そんな中で私は、幼稚園選びだけではなく近年の子育て事情の難しさにしばしば驚か
されています。
特に、親が楽であることを大きな売りにしている園、カリキュラムが満杯の園、園庭が乏しい
園などについて、「?」と思わない親御さんが多いことに正直やり切れぬ思いがいたします。
そしてもしかしたら、このような思考性や価値観は決して幼稚園選びに限ったことではないの
だろうとも思うのです。
今、世の中はスピードや便利さを追求した挙句、人と人との心の触れ合いが失われ、コミュニ
ケーション不足の淋しさが犯罪の種となり、一方では自然環境が破壊され地球規模の天変地異
が生じています。
かけがえのないものを必死で守ろうとする人と壊そうとする人とが共存している‥これは、
当り前のやむをえない現実ですが、これを極々小さい自分サイズに置き換え想い廻らしてみる
と、果たして自分は”人や自然”に対し”かけがえのないものを必死で守ろうとしているだろ
うか”と気持が揺らぎます。
頭では自然保護を唱えつつ現実には何が出来ているのか?と悩んでしまうのですが、とにかく
些細なことでも人と地球に優しいことを選択しようとしている‥とだけは自負しています。
そして、「21世紀は心の時代」であるならば、今こそもっともっと心作りの種を蒔かなくては
ならない!(使命だと信じて)と強く思います。
なぜなら、心の土台が作られている全ての乳幼児に、選ばれた心作りの種(良書の言葉)を届
けることが出来れば‥その子達は必ずや心根の豊かな賢い大人となり、平和で暖かい社会を創
ってくれるに違いないからです。
心さえ豊かであれば先を争うことも物に執着することもなくなるはず‥人の心の未熟や破壊が
この世の多くを壊してしまう‥そう考えると、心の土台(感情)教育の責任ほど重いものは他
にはなさそうです。
9月15日発行のある教育関連本に「フィンランドの親は、毎晩子どもに本を読んでいます。
子どもが小学生くらいになっても、その習慣は続きます。何パーセントくらいの親が読み語り
をしているのか調べようとして統計を探したのですが、そんな調査はないということでした。
なぜなら、みんながしているので調べる必要もないというのです。‥‥本が生活に根付いて
いるわけです」‥とありました。
フィンランドが今や世界一の教育国といわれる理由の一つは、間違いなくここにあるのだと思
える記事でした。
『子どもにとって本当に必要な教育とは何?』
『余分な事や余分な物に振り回されてはいないだろうか?』
静かで長い秋の夜は、そんなことをじっくりと考えさせてくれそうです。
小宮 雅子
<>#000099
49<>2008/09/03(Wed) 15:23<> 『遺伝より環境,教えるより動機づけ』
久しぶりに晴れ上がった空は高く、ぽっかりと浮かぶ綿雲を追う風はとても爽やかです。
これまでに経験したことのないような激しい気象の変化に何度も驚いた夏でしたが‥ひと雨ごとに
やってくる秋の気配にほっとするこの頃です。
皆様、お元気ですか? 今年の夏はいかがお過ごしでしたでしょうか?
友・斗ぴあは、昨年同様8月度の「講座」はお休みといたしましたが、それに変えて”電話相談”
を優先させたことで、多くの皆様と親しくお話を通わすことが出来ました。
忙しさの中でも平月とはひと味違う開放感があり、私はほっこりとした豊かな気分を味わわせて
いただきました。おかげ様で、季節の変わり目に体調を崩すこともなく元気に過ごしております。
この秋には、この元気の恵みに感謝して、まもなくやってくる「公開絵本講座ー札幌」を皮切りに
・首都圏〜関西(京都)とアクティブな講座活動を、メールやお電話などでは、これまで以上に即
実践できる具体的なアドバイスに精を出そうと考えております。
地道な活動ではありますが、一人でも多くの方に”絵本子育ての絶対的な安心と喜び”をお伝え
したい気持が一杯です。
さて、真夏の北京に、世界中から選び出された若いエネルギーがぶつかり合ったスポーツの祭典
北京オリンピック、皆様はどのようにご覧になったでしょうか?
メダルの数や競技の種類はともかく人間の限界に挑む選手達の姿には、悲しいほどの一途さと凄さ
を感じました。
私が特に感動したのは、女子ソフトボール。指先の傷を感じさせもせず決戦となる大事な試合を
一人で投げぬいた上野由岐子選手のパワーと精神力は圧巻でしたし、彼女を支えたチームメートの
心配りにも”やっぱりスポーツはいいなー”と感じ入りました。
帰国後のインタビューの中で「好きな言葉は?」と問われた上野選手は、すかさず『人に負けても
いい。やるべきことをやらない自分の弱さに負けたくない‥という言葉です』と答えていました。
決勝戦に望むときの思いは『とにかく夢に見た舞台!楽しんで自分のプレーをしたい』だったとも
話されていました。
もちろん上野選手に限らず男女を問わず、殆どの選手達が『子どものときからの明確な夢』‥を
抱いて、ただひたすらにゴールに向けて走り続け、自分の中の弱さを克服してきたのでしょう。
まさに「好きなことなら頑張れる」‥の証ですね。
・自分の好きなことを見つける〜・好きだから頑張れる〜・頑張ったから目標が見えてくる〜
・目標が見えてきたから突き進める〜・突き進んだから自分の弱さが最大の敵と分かる〜
・夢(明確な目標)があるから自分の弱さと戦える
子ども時代に見出した”好きなこと”の向こうには、必ずやその人の人生の宝物が隠されている
のだと、改めて教えられました。
また、今回のオリンピックで目に付いたことの一つが「二世選手」の存在でした。
当然遺伝的傾向は強いのだろうし、その上に親の教えも的を得ているのだと考えがちなのですが、
ものの本によれば
・「親は教えない」
・「親は、教えていては子が自分以上にならないことを、自分自身の苦労で知っている。
だから環境を与えるのだ」
・「親という存在を目標とし、親の言葉を心の支えとし、子が学ぶのだ。教えはきっかけであり
人は”自ら学ぶ”ことで真に成長する」
ということです。
『遺伝より環境』そして『教えるよりきっかけ作り』‥これは、決してスポーツ界だけの話では
なく、あらゆる世界の、あらゆる親子の関わり方に通じることなのだと思います。
いよいよ、読書の秋も本番を迎えます。
”さあ!子どものために本を読まなくては”ではなく、自分の中に住む子ども心と向き合うために
どうぞ絵本を開いてください。柔らかく純粋な子どもの目線で美しい秋を堪能したいものです。
無心に絵本に見入る親の姿は、子どもを本好きにさせる最良の動機づけにもなるはずです。
小宮 雅子<>#009900
48<>2008/08/03(Sun) 22:09<> 『好きなことなら頑張れる』
真っ黒に日焼けした子ども達、威勢を誇る入道雲、突然の夕立‥ものみな燃えてしまいそうな
暑い暑い!毎日ですが、皆様いかがお過ごしですか?
今年が90回の記念大会となった夏の全国高校野球大会が始まり、そしてまもなく待ちに待った
北京オリンピック開催の日がやってきます。選手達のはちきれそうな笑顔、純な涙、磨き上げ
られた妙技に、これからしばらくは我を忘れ酔いしれる‥そんな嬉しい時間の始まりです。
お陰様で私は、バレーボールに興じた昔を懐かしく思い出し、一方では先日発行の会報100号に
寄せていただいた嬉しいメッセージの数々が励みとなって元気に過ごしております。
しかし残念なことに巷では、夢ある若者とは対照的に、相も変わらず(というよりは益々頻度
を増して)生きる希望をなくした若者の忌まわしい事件が相次いで起こっています。
・親を親とも思わない・人を人と思わない・命をかけがえのないものと思わない事件の数々に、
私は何とも言いがたい苦い気持になります。
生まれたばかりのわが子を胸に抱いた日、親ならば誰もがほぼ例外なく「どうか元気に素直に
育って!」と願ったはずでありながら、どうしてその日から僅か10年前後の日々のなかで、
人の子としての心のあり方に、まさに雲泥の差が生じてしまうものなのでしょうか?
・あまりに早く、あまりに便利になりすぎた社会のなかで、生きる実感が薄れたこと。
・核家族化の進行、地域のコミュニケーションの欠如で、親子、親族、地域の、人と人との
心の触れ合いが極端に減ったこと。
・ともすると、自然や動物と触れあう機会に恵まれないこと。
などなど、取りざたされている要因のそれぞれに頷きながらも、・あらゆる状況を理解し乗り
越えて・心に目標と夢を持ち・目を輝かせてそれに向かい・一途に歩んでゆける子どもになる
かどうかは、諸々の社会環境ではなく人間関係の原点である”親子の絆”いかんに係っている
のではないか? 明暗がくっきりと現れた若者の姿を通して、私はそう確信いたします。
・愛されたい・ほめられたい・認められたい‥人間誰もが持つこれら心の根っこの願望に対し、
幼い日に、積極的に真っ直ぐに向き合ってもらえる親(親族)がいたならば、非行に走った多く
の若者の人生が変わっていただろうに‥と思うのです。
友・斗ぴあの実践目標の一つ”子どもの言葉をこまめに書き取る”を通して「子どもの言葉を
聞き逃さないように目を見てしっかり話を聞くと、以前より子どもって凄いなーと思うことが
多くなったんです」と何人もの会員さんがおっしゃいますが、これは子どもに対して積極的に
真っ直ぐに関わろうとしている親としてのとても大事な姿勢だと思います。
その向こうには、必ず親への”大きな信頼(絆)”が生まれるに違いありません。
また、親への絶対的な信頼を持った子どもにとって・親から認められること・励まされること
は、”自信とやる気の源”です。
その向こうでは、必ず”好きなことが見つかる”に違いありません。
そういえば、最近読んだ育児書に次のような一文がありました。
『やる気を失っているときにはライオンの話よりアリの話である。「あのアリさん見てごらん。
偉いね。重いものを運んでいるよ。あれだけ運んだらお母さんだったらやめちゃうと思うけど
ね。アリさんは行ったり来たりで楽しいのだろうね。だから続くのだろうね」‥頑張ることの
大切さと同時に楽しむことの大切さを教えることだ。大切なのは適性を見つけるように励ます
こと、楽しいことを見つけるように励ますことである。ダーウィンは40年間楽しかったのであ
る。「種の起源」の資料を集めるのが楽しかったのである。だから頑張れたのである。
楽しくなければ40年間も頑張れない。彼は確かに強い意志を持ち驚異的な忍耐力があったろう。
しかし好きなことだから40年間頑張れた。ダーウィンは好きなことをしていたから、そこまで
頑張れたのである』(早稲田大学 加藤諦三先生)
あなたのお子様の目線が、たった今見つめる”好きなこと”は何でしょう?
いよいよ佳境に入った2008年の夏休み、自由な時間を活用して、わが子の”今好きなこと”を
追いかけて見ませんか?
とことん追いかけて明るい将来につなげたならば‥なんて幸せなことでしょう。
小宮 雅子
<>#000099
47<>2008/07/10(Thu) 20:48<>『生活体験は”ふしぎの宝庫” 台所は”楽しい実験室”』
朝顔が曇り空の向こうの太陽を招くように真っすぐつるを伸ばし、赤や黄色のカンナが街並を
元気にしています。いよいよ暑中!梅雨あけが待ち遠しくなりました。
皆様、お元気ですか?
目の前に迫った夏休みの計画に、地域の夏行事の準備にと、心弾ませながらお忙しくお過ごし
のことでしょう。
私はおかげ様で元気です。ただ、毎月月初めに発行しております友・斗ぴあの会報「友・斗ぴ
あだより」が、今月は記念の100号であったことから作成に全力投球し、発送直後には急用が
出来たため北海道へ出かけ、戻るやいなや7月度の「公開絵本講座」が始まった‥などから
このたびの VOICEの発信は例月よりかなり遅くなってしまいました。
(楽しみに待っていてくださった方、ご心配をおかけし申し訳ありませんでした)
早くも後半となった2008年、慌しく折り返した私でしたが、友・斗ぴあの現在はといえば
・皆様からいただく熱心なご質問・会報発行100回の節目を無事通過・社会的な絵本ブーム‥
などの追い風を受けて、大変充実した時間を保っております。
ですから、これからの半年も次の目標である10年の節目に向けても、皆様への感謝をこめて、
現在の基本的な姿勢を変えることなく地道な活動を続けてゆこうと考えております。
どうぞ皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
ところでこの時期、皆様の関心事は?といえば、何といっても”ながーい夏休みの過ごし方”
なのではないでしょうか?
お子様にとってはもちろんのこと、親にとっても家族にとっても、夏休みこそみんなが一緒に
過ごせる”時間のオアシス”ですから‥。何はともあれ日頃細かく管理されている時間の
ストレスから開放されてのんびりゆっくり過ごしたいものですね。
暑さの中でとかくズルズルとだらしなく、あるいは、あれもこれもと沢山のいざないに振り回
される‥には気をつけ!夏休みならではの”生き生き時間”を演出できたら素敵です。
そこで今回は、これまでにもMasako's VOICEや友・斗ぴあだよりの中で何度となく申しあげて
いる”友・斗ぴあの合言葉的・夏休みの心得”をいくつか記してみます。
・早寝、早起き、朝ご本(早起きしての夏の朝読みは”シャキット感の源”一日の心のリズム
が違います)
・親子で学ぶ(ドリル、絵日記、読書感想文、工作、自由研究など各種、お子様の学びは
親も自分自身の課題として捉え、なるべく(自分のノート、自分の持ち物で)
お子様と席を並べて頑張ってみましょう。お子様に対して余分な口出しは
しない‥を守ることが肝心)
・絵本体験(・絵本をまねる・絵本の事柄を調べる(あるいは試す)‥は、夏休みだから特別
にということではありませんが夏休みにこそ時間のない普段に敬遠しがちなこと
を試みてみましょう。
「生活体験絵本」や「科学絵本」のジャンルから・まねできる・試す‥を見つけ出
すこと自体が大きな楽しみです。
また、良質の科学絵本は自然へのベテランガイドです)
・日記をつける(むずかしく考えることなく、今日一日を振り返りメモをする‥からはじめる
と案外続きます。
お子様が幼児の場合も、今日あったことををあれこれ話す中からメモをする
‥をお子様の傍でしてみましょう。メモすることをまねるようになります)
・家事の手伝い(掃除、洗濯、買い物、食事の支度、アイロンかけ、靴磨き‥どれをとっても
お子様にとっては楽しい生活体験でありそのほとんどが心に残る実験です。
ただし”面倒がらず丁寧にやり方仕方を教えること”が出来るかどうかが
親の課題。忍耐を試されるところです。特にお台所は、子どもにとって
最良の総合学習の場であり、とりわけ食と命の貴重な学び舎です。
上手にとか早くではなく楽しく行うことを第一に考えて!)
などがポイントでしょう。(参考になるものがあれば幸いです)
キャンプ、帰省、家族旅行、さまざまなイベントもさることながら、毎日の正しい生活リズム
や習慣の見なおし、どうして?(好奇心)を大切にする子どもとの関わり方こそが、夏休みの
過ごし方の最大の留意点なのではないでしょうか。
”学力と生きる力の土台=好奇心”が、この夏、お子様の心の隅々にまで充満しますように!
と心から願っております。
小宮 雅子<>#009900
46<>2008/06/03(Tue) 22:16<> 『”読み聞かせ”は、古くて最も新しい心の教育』
降ったり晴れたり‥はっきりしない肌寒い日が続く中、ここ関東もいよいよ例年よりかなり
早い梅雨入りとなりました。
田植えが終わったばかりの田んぼでは、初々しい早苗がここち良さそうに雨に濡れ、庭先の
紫陽花は、出番の季節の訪れを喜んでいるように見えます。
皆様、いかがお過ごしですか? 衣類の入れ替えや夏対策はもうお済でしょうか?
その日その日の活動に追われていると、ひと月は本当にあっという間に過ぎてしまうのが常
ですが、時の記念日を前に、早や半分が過ぎようとしている2008年のあれこれを静かに
振り返っている私です。
・1月にデビューした”ゆうとぴあオンライン”では
予想以上に多くの皆様から様々なお問い合わせをいただいたことで、皆様の迷いや目標が
これ迄以上に見えてきたこと。
・「絵本講座」や「交流会」では
首都圏、関西、北海道、に加えて、「5月22日ー(初)名古屋交流会」を開催。
初めてとは思えない明るく和やかな時間の共有に、友・斗ぴあ流ー絵本子育ての輪が
ますますたしかな広がりになったと感じたこと。
などなど、半年の歩みの喜びと楽しみをありありと実感出来ることに、心から感謝いたして
おります。また、後半の日々もなおいっそう豊かな時間が続きますよう頑張りたいと思って
いますので、どうぞ皆様、変わらぬご支援ご愛顧をお願いいたします。
さて、先日ある新聞に『「読み聞かせ効果」科学的にも実証』という記事がありました。
おや?と思って読んでみると
『親に絵本を読んでもらっているときの子供は、脳の喜怒哀楽を生み出す部分が活発に働い
ている‥。日本大学大学院総合科学研究科T教授を中心とする研究チームが、「本の読み聞
かせ」をしている親子の脳内の血流を最新装置を使って調べたところ、こんな結果が出た。
読み聞かせの効果が科学的に実証されたのは初めてという。
親の脳も一人で読んでいるときに比べ活発な動きをみせた。T教授は「読み聞かせは親子の
絆をつくる」と勧めている。』と書かれておりました。さらに読み進めてゆくと
読み聞かせをされている子供の脳において、特にそのとき活発に反応している部分は”前頭
前野”ではなく”心の脳”と呼ばれている”大脳辺縁系”であることがわかった。
子供は読み聞かせを通じて、豊かな感情、情動がわき上がっているのだろう。
また、一方親にとって読み聞かせは、子供と親密なコミュニケーションをとる手段の一つ。
「子供も大人も、ともに楽しめることが読み聞かせの良さ。親が子供の表情を見ながら、そ
して気持を考えながら話す言葉には、大きな力があるのだと思う。読み聞かせは親子の絆を
つくる良い機会となるでしょう」とアドバイスしている‥と、ありました。
科学が進み、月から地球の出が報じられる時代でありながら「そういえば読み聞かせの効果
が科学的に論じられることはこれまでになかったのだ!」と、私はあらためて人の心(脳の
仕組み)の凄さを想い、どんなに科学が進んでも天変地異を正しく予測したり、それを防御
することはなかなか出来ない‥人の心の在りようを探ることは、まさにそのことにも似た難
しさなのだと恐れいりました。
私は16年に亘って読み聞かせの摩訶不思議な効果を語ってきた一人として、今回の記事を
大変興味深く読みました。が、実験装置を頭に張りめぐらして読み聞かせをされている写真
のお子様をよくよく眺めながら、心のどこかで「科学に裏打ちされないことに価値を見い出
せない大人が多すぎるんだなー」とも、思ってしまいました。
そして、この季節のきめ細かな雨が多くの命をすくすく育てるように、親も子も無心で読み
聞かせを楽しんでほしいなー!と、つくづく願うのです。
『論より証拠』‥読み聞かせは、古くて最も新しい心の教育なのですから。
小宮 雅子<>#000099
45<>2008/05/04(Sun) 18:06<>『幼児期は読み聞かせの要‥質の高い科学読み物の聞かせ時』
野山は濃淡さまざまな緑で、街なかの木々は目一杯の緑で、夏の訪れを告げています。
吹き抜ける爽やかな風をあびながら歩けば、ただそれだけで希望がわいてくるような心地いい
嬉しい季節となりました。
皆様、いかがお過ごしですか?
「こどもの日」を明日に控え、きっと惜しみながら工夫を凝らしての時間をお過ごしのことと
思います。
ちょうど今「子ども読書週間(4/23〜5/12)」の真っ只中でもあることから、もしかしたら
皆様は、御家族揃って読書を楽しんでいらっしゃるかも?などと楽しい想像もしています。
早くも41回目を数える「子ども読書週間」の今年の標語は「ドキドキ+ワクワク+オヤオヤ+
フムフム‥」‥本を前に目を輝かせる子どもの表情が浮かんでくるような標語ですね。
新聞やテレビの報道からは、あけてもくれても絶えることなく恐ろしいニュースが流れてきます。
私はいつも、目を覆い耳をそむけながら、なぜ?どうして?とやりきれない気持で事件の背景を
思うのですが、一方このような状況の中で子どもを守り育てねばならない現代の親御さんたちの
ご苦労はいかばかりか?と考えます。
「人間が他の動物と違うのは、読書をすることです。人間以外の動物は、本を読まないのです。
読書をしないと思考低下につながるどころか、人間をやめてしまうことにもなりかねません」‥
これは、ほるぷこども図書館選定委員の佐藤宗夫先生の有名なお言葉ですが、理不尽で不可解な
暗いニュースを見聞きするたびにかみしめるお言葉です。
人として幸せに生きるため欠かすことの出来ない”言葉の獲得=読書”を、無意識の時代から
大好きにする読み聞かせの大事さを、いつにも増して強く思う「子ども読書週間」です。
さて、友・斗ぴあの課題図書「ほるぷこども図書館」は、昨年6月に14回目(3年ごと)の改定
が行われました。まもなく1年を迎える14次「ほるぷこども図書館」の特徴は、従来の絶妙な
バランスと過不足のない量はもちろんのこと、本好きな子どもを育てるために最も大切な”幼児
期の本”の選択に大きな心配りが感じられました。中でも写真が先行しがちな”科学のジャンル”
における心豊かな科学読み物の選定は、感動的でした。
身近な動物や植物の生き様が、あたかも人の暮らしのごとく丁寧に描かれた絵本は、従来コース
の中にも多く見られましたが、「アリからみると」の”相手の目線”、「しょうたとなっとう」
の”食と暮らし”、「ポットくんとミミズくん」の”協力・共生”‥といった暮らしに密着した
生活観あふれる科学読み物が選ばれたことは、友・斗ぴあの実践に大きな反響の変化をもたらし
ました。
生活観あふれる科学読み物から身近な動植物を我が暮らしにやすやすと置き換えることの出来る
心柔らかな幼児は、質の高い科学絵本を読み進めるほどに生き物への親しみが増し、知的好奇心
が五感の発達を促すかのように、その対極にあるファンタジー絵本への感心も増幅させるという
ことが、この1年の実践結果から大いに分かってまいりました。
選び抜かれた良書による
・赤ちゃんからの読み聞かせは、ゆるぎない親子の絆を!
・幼児期の読み聞かせは、はちきれそうな知的好奇心と想像力を!
・児童期の読み聞かせは、自信、勇気、希望を!
存分に育ててくれることに、決して間違いはないようです。
友・斗ぴあでは、初夏から秋に向けての「公開絵本講座」に於いて、あるいは「当ホームページ
の相談コーナー」「電話でのご相談」などに於いても”ジャンルのバランスを考えた読み聞かせ”
について、心をこめて披露し、全国の皆様の親子読書の一助にさせていただきたいと考えて
おります。
どうぞ皆様、たくさんのご質問や読書体験をお寄せください。
初夏がくれる緑の風と、絵本がくれる心のオゾンは、きっとこの上ない夏対策になるはずです。
小宮 雅子<>#009900
44<>2008/04/04(Fri) 09:29<> 『友・斗ぴあ流子育て‥さらに骨太をめざして』
まばゆい光が、目に映えるもの全てを明るく新鮮に感じさせ、木々を渡る風は、生まれて
まもない緑との戯れを楽しんでいるように感じさせます。
からだの奥から自然に力が沸いてくる好い季節となりました。
皆様、お元気ですか?
年度の初めにあたり、さぞお忙しい時間を過ごされていることでしょう。
お子様が、めでたくご入園、ご入学、ご進級される皆様方、本当におめでとう!ございます。
きっと、自分自身のこと以上の喜びと心地いい緊張に包まれておられるのでしょうね。
ご家庭においてはもちろん、社会の宝物でもある子どもたちが、どうか明るく健やかにご成長
されますようにと心から願います。
さて、皆様にご愛顧いただいております「友・斗ぴあ」は、元気につつがなく新年度を迎える
ことが出来ました。これもひとえに皆様方との親しい関りがあればこそと、心から感謝して
おります。
日本の義務教育が新たな学習指導要綱への移行期にある今年度、友・斗ぴあは、これまでに
培ってきた”絵本体験”をこれまで以上に大切にしながら・伸びやかで・暖かく・芯の通った
家庭教育を、”0歳からの親子読書”の中に見出してゆきたいと考えております。
「公開絵本講座」「当ホームページ相談コーナー」「ゆうとぴあオンラインの相談コーナー」
などが、縁ある全ての皆様にそのヒントを分かりやすく提供する場になりますよう努める所存
です。
どうぞ皆様、今年度もよろしくおつきあい下さいませ。
ところで私は、前回のMasako's VOICEにおいて、学力世界一を誇る「フィンランドの教育ー
読書事情」」について少し触れましたが、今回ももう少しそのことに触れたいと思います。
美しい森と湖の国、ムーミンとサンタクロースのふるさとフィンランド‥絵本や物語から様々
にその国の清々しさを想像しつつも、まだ行ったことのない私にとって、フィンランドはただ
漠然と憧れるひとつの国に過ぎませんでした。
が、先ごろ「フィンランドは読解テスト世界一!」(2000年、2003年の二回にわたり、OECDの
PISA(学習到達度調査で)ということを知ってからというもの、私はこの国の教育のあり方や
文化に大きな関心を抱き始め、豊かな学力を支えるこの国の子育て事情をあれこれと知りたく
なりました。
今はまだ初歩的な教育関連書を読んでいる段階なのですが、それでも実に多くの驚きと気づき
に満たされています。
特に学校においての
・子どもの自由な発想力を伸ばしてゆくための独創的な指導法
・子どもの意見に、なぜ?ということばを繰り返し論理的思考力とコミュニケーション力を
育てる指導法
により
・競争させず・放任せず・詰め込むことをせず・のびのびと自由で筋の通った骨太の学校教育
は、目先の競争ではなく「人間として幸せに生きるための力をつける教育」
‥皆様に必考!の価値があると、私には思えます。
勿論、どんなに脚光を浴びていようと、それをそのまますぐに日本の学校に型はめすることは
出来ないことですが、それらを応用し家庭での親子読書や親子学習の中に取り入れてゆくのは
決して難しいことではなさそうです。
この春も、友・斗ぴあ流子育てに新たな光を感じてもらえるような提案をたくさん用意したい
と考えております。
小宮 雅子
<>#000099
43<>2008/03/04(Tue) 22:20<>
『”世界一の教育”に見えるもの』
桃の節句も過ぎ、すっかり春めいてまいりました。
明るくやわらかな日差しを浴びてすべての木々が芽吹く嬉しい季節の到来です。
皆様、いかがお過ごしですか?
年度末の諸行事で、さぞかしお忙しい時間をお過しのことでしょう。
私は、おかげ様で元気に過ごしております。
皆様にご愛顧いただいているこのホームページが、現在の形にリニューアルされてから早くも
2年が経過しました。全国津々浦々の縁ある方々と距離を越えた多くの出会いを得、良書による
育児(育自)を語り合うことに加速度がつきました。振り返るとこの2年の歳月は、なんとコク
のある素敵な日々だったろうと思っています。
そして今、この充実に感謝し!来年度も流れに逆らうことなく前進しよう!と、あれこれ楽しく
思いをめぐらしているところです。
さて、皆様すでにご存知のように、今巷では「ブックスタート」から小中学校における「朝の
10分間読書」「ボランティアによる読み聞かせ」等など、読書推進運動は様々な盛り上がりを
見せています。地方自治体も国もかつてないほど子どもの読書に対しての関心を強めています。
私が読書運動に関わった15,6年前と比べてみると、世間の子ども読書に対する感心の深さには
大きな差を感じます。その頃も「子どもの読書離れに歯止めを」「学力の基本は国語から」
などと時折大きな見出しが新聞に躍っていたのを思い出しますが、まだまだ学力優先の世の中
でした。
ですから、超早期教育も非常に加熱しておりましたので「このままでいいのか超早期教育」と
いう本を、私はひとつの警告の意味で懸命に普及した記憶があります。
そして、その後の日本はといえば、目の回るようなメディアの発達に伴い暮らしは益々便利に
なるものの、一方で人の心の危うさが大きな問題となってきました。
つかまりどころを見失った大人は荒び、当然ながら子どもにも大きな影響が及んできました。
その流れを省みて国は大々的な教育改革に取り組み、結果、”知識よりも知恵”を育てる為の
30年ぶりの改革案を発表しましたが、その中において人づくりの根幹に、”本を読むこと”が
強く織り込まれました。細かい点では(?)が多いものの待ちに待っていたともいえる改革を
本当に嬉しく思います。
学習指導要綱そのものがズバリ読書に踏み込んだことにより”本当に大切なものは目に見えない
ものだということ”を、すべての子どもたちに知ってもらい、命以上にかけがえのないものは
この世にないのだと心に刻み込んで欲しい!と願います。
そういえば、子どもの学力世界一を誇るフィンランドの教育法が、各国から熱い視線を集めて
いるのを、皆様ご存知でしょうか?
読書に対する関心が高いことはいうまでもなく、家庭でも学校でも本に触れる機会に恵まれて
いるそうなのですが、特筆すべきはそのことではなく、フィンランドでは子どもも一人の市民
として放課後地域のクラブに出かけ遊びとともに読書をするという点です。
ごく自然なかたちで地域での読書サポートに恵まれているということ‥単なる読書ではなく、
のびのびとした遊びや大人との関わりの中で読書がされているということです。
もちろん歴史や文化の違いを無視して多くのことは語れませんが、西洋の人たちが長い歴史の
中で知り得た”人生を真に幸せに生きるための教育”をさし示してくれているのだと思います。
中でも、私が大きな関心を持った情報は、小学生の副教材となっているのだという「読書日記」
ですが、友・斗ぴあで取り組んでいる実践(各種記録)とも相通じるものがあると思えること
から、もっと詳しく調べてみたいと考えています。
国境を超え、文化の違いを超え、すべての子どもたちが本の楽しみを味わえますように!‥
夢とも思えるその願いに心をこめて、私はこの春も友・斗ぴあならではの読書運動に精を出す
つもりです。
皆様の年度おさめの楽しみに、友・斗ぴあの「講座」や「メール窓口」がご活用いただけたら
幸いです。
小宮 雅子
<>#009900
42<>2008/02/04(Mon) 18:22<>
『幼子は早春の小さな緑、やわらかな言葉のシャワーをたっぷりと』
まだ冷たい風のなかで草木には小さな芽が育ち、日の光には輝きが増してきました。
暦の上ではいよいよ春!和やかな季節が巡ってきました。
南からは花が、北からは雪が、それぞれの美しさを競うように魅せてくれるこの季節は
縦に長い日本列島をことのほか素敵だと感じます。
皆様、お元気でお過ごしですか?
一年を通してこの頃がもっとも好きな私は、お陰さまで風邪もひかずに元気で過ごして
おります。
さて、皆様にご愛顧いただいております当ホームページに”ゆうとぴあオンライン”が
仲間入りしてから早ひと月が過ぎました。
早々から私の予想をはるかに上回るたくさんのお問い合わせをいただきましたことには、
正直驚きました。
そしてまた”子育てには良書を”と、良き読書環境作りを懸命に模索する方のとても多
いことに感動しております。
”相談できる本屋さん”としての”ゆうとぴあオンライン”が、名実ともに”本選びと
親学のよりどころ”となれるよう頑張ってまいります。
どうぞ皆様、お問い合わせコーナーを通じて何なりとお尋ね下さいませ。
益々のお役立ちが出来れば本当に嬉しいことです。
ところで、年度末を控え受験期でもあるこの時期、毎年のことながら教育問題が何かと
取り沙汰されます。先日のニュースによれば、高度成長期下での詰め込み教育がもたら
した弊害を改めるために生まれた”ゆとり教育”に、昨今数々の問題点が生じたことで、
数年後には30年ぶりに義務教育の中での授業時間が大幅に見直される‥とのこと。
戦後60余年、時代の大きなうねりの中でさまざまに変化した生活様式が人の心を大きく
様変わりさせ、教育をも一筋縄ではいかない難しいものにしてしまっているのだと感じ
ます。
便利になりすぎた世の中に奪われてしまった人間性を一方で痛感しながらも、私たちは
今、昔のままの生活にすべてを戻すことは到底出来ません。でも今になってようやく、
程々の便利と程々の不便な生活の中にこそ人間本来が有する能力を開花させ、生き生き
と人間らしく生きられる土壌があることに多くの人々が気付き、自分なりの豊かさを求
め始めたのではないでしょうか。
ですから、やたら先を急ぎ争うためではなく!やたら富を得るためでもなく!やたら楽
をするためでもなく!地球人として心豊かに暮らせる人間が育つための普遍的な教育を
国を挙げて考え出し、知識や学習力以上に毎日の生活の中で逞しく生きてゆく優しさと
思いやり、自然に対する強い愛着と畏敬の念を持つ子どもを育てて欲しい‥と、心から
願います。
また、いまさら申すまでもなく友・斗ぴあは、選び抜かれた良書を心の段階に沿わせて
親子読書しているわけですが、その月日を重ねるごとに分かって(感じて)くるのは、
子どもの能力の大きさです。
特に乳幼児期の発達は驚くばかりであることから、この時期の親子の関わり方は学齢期
の教育以上に重要なものであると確信しております。
全身全霊で親を求めスキンシップの中から生きる術をくまなく学び育ってゆく幼子の様
は、まさに早春に芽生えた小さな緑そのもの!
親は、絵本から学んだ理屈を超えた想いとやわらかい言葉のシャワーで!たっぷりの水
と光を注ぎたいものです。
友・斗ぴあ・春の「公開絵本講座」が、その実践の場のひとつになれたら幸いです。
小宮 雅子<>#000099
41<>2008/01/07(Mon) 17:05<>
『2008年も”幸せの種”は絵本から』
謹んで新春のお喜びを申し上げます。
松の内の賑わいもおさまり、街には元の生活が戻ってまいりました。
いよいよ寒さ本番となりましたが、皆様、お健やかにお過ごしでしょうか?
久々に地元神奈川の海辺で拝んだ勢いある初日、まるで絵葉書そのままの美しさを見せて
くれた富士箱根の山々、懐かしい友人からの嬉しい便りなどなどたくさんの癒しに恵まれ、
私は元気に新年のスタートをいたしました。
どうぞ皆様、本年もよろしくお願いいたします。
2000年元旦に誕生した友・斗ぴあは、皆様に愛されお蔭さまにて無事に8歳となりました。
心の基本が出来上がるという10歳を目指し更なる精進を重ねてゆこうと思っております。
忌憚のないご意見、ご要望をどうか沢山下さいますように!と願っております。
友・斗ぴあではこれまでの8年間、親子読書(生後3ヵ月から思春期まで)に関して様々な
提案と実践を続けてきましたが、その道筋を振り返ってみると、親子読書がくれる最大の
贈り物は”喜びと希望”でした。
一冊の絵本を心を込めて開く時、親子の心は一瞬にしてひとつになり、絵本の言葉は親の
言葉として子供の心に届き、子どもの喜びや不思議は親の喜びや不思議となる‥この摩訶
不思議とも思える一体感こそが、何物にも変えがたい喜びの種。
また、心の育つ道筋にしっかりと沿った良書の読み聞かせを丹念に続ける中で、絵を読み、
言葉を蓄え、試してみる!と言う好奇心と考える力が育ち、学びを好み、弱者を思いやる
正義感が育ち、社会への関心を強める、目標を見つけ自律心を持って自分の目標に向かう
‥その様に秩序立てて全うに育つ子どもの心をつぶさに感じ得ることは、親として生きる
希望。
8年の実践から得たこの紛れもない事実は、友・斗ぴあの誇りと運営にあたるエネルギー
になっています。
今年も公開絵本講座や当ホームページ相談コーナーを通じて、また新たにデビューした
ゆうとぴあオンラインを通じて、多くの皆様にこのことがお伝え出来れば幸いです。
・子どもと楽しく遊ぶ方法がわからない方はもちろんのこと
・「世の中なんて、まあこんなものだよ」などと訳知り顔になりがちな自分を感じる
・「早くしなくちゃ!」といつもあせり、「早くしなさい!」を子どもに連発してしまう
・このごろあんまり笑ってない自分を感じる
今年はそんな方々と、より多く交流の機会に恵まれますようにと願っております。
”絵本は人生のとても大事なことを、最もシンプルに教えてくれる小さな哲学書”
絵本を読むと大人も子どもも例外なく心が潤います。
ましてや選び抜かれた良書を読み続けたならば、”必ず人生が変わる”と言っても決して
過言ではありません。
皆様の個性豊かな絵本ライフに、友・斗ぴあがこれまで以上のお役立ちをさせていただけ
る年となれば幸いです。
☆ややゆっくりではありますが、本年の活動は本日より開始いたしました。
皆様の益々のお幸せを祈りつつ、親しくお付き合いのほどをお願い申し上げます。
小宮雅子
<>#009900
40<>2007/12/07(Fri) 15:44<>WEB担当より:サーバー移転の際に消失したデータを復帰させたものです
●07.12.3 更新分となります
『未来を担う”感情教育”に夢をかけて』
光陰矢のごとしの言葉通り、2007年も早や締めくくりの月となりました。
ポインセチアやシクラメンで鮮やかに彩られた街には、ジングルベルが響きわたり
「今年もあとわずかだよ〜」と行き交う人の心を急かせます。
皆様、いかがお過ごしですか?
歳末ならではの行事に、さぞお忙しい時間を過ごしておられることでしょう。
私は、お陰さまで風邪をひくこともなく元気に過ごしております。
”満7歳”のこの一年を大きな節目としてとらえ、これまで以上に”親こそが絵本を
楽しもう”を意識して過ごした友・斗ぴあですが、今年も多くの皆様に「講座」や
当ホームページ「相談フォーム」を通してそのことをよくご理解いただき、さらに
これまで以上に多くのご意見やご質問を賜り、本当にありがとうございました。
2000年の発足当初からしばらくは、ただひたすらにテレビ、ビデオ、ゲームの害を
訴え、それとは対極にある心育ての大黒柱=良書の読み聞かせのマジカルな効用を
窮屈なほどに求め続けてきましたが、あれから早くも8年の時が過ぎ、改めて近頃の
様子を省みると”ようやく肩の力が抜け、実に自然体で絵本を楽しんでいる友・斗
ぴあ”へ、大きな変化が感じられるようになりました。
特に最近、理屈はさておき一途に読み聞かせの基本と取り組んできた草創の会員さん
から、申し合わせたように、
・「うちの子、本が大好きで!やりたいことが一杯で!全く退屈を知らないんです」
・「おとなしいとばかり思っていたのですが、とてもはっきりと自分の意見を言える
子になりました」
・「読み聞かせをして一番変わったのは、じつは私なんです」
などなどの嬉しい報告を数多くいただくようになりました。
前例のないネットワーク作りゆえの戸惑いも数多くあったなか、なんとかここまで
親しく実践を続けられたのは、ひとえに皆様の期待と信頼があったればこそ!
お一人お一人との出会いに心から感謝で一杯です。
課題図書「ほるぷこども図書館」の40周年、14次改定の佳き節目でもあった今年は、
また新たな出会いの多い年でもありましたが、ご縁のあったすべての皆様に、これ
まで友・斗ぴあが蓄えてきた”絵本子育ての成功体験と楽しさ”を今後も余すこと
なくお伝えしてゆきたいと考えております。
さて、去る11月6日、文部科学省の中央教育審議会から、2011年度以降実施予定である
という新学習指導要領が発表されました。ゆとり教育がもたらした教育不信を食い止
めるため、主要教科の時間を増やし学力の向上を図るのがねらいであり、特に各教科
の土台となる”言語力の育成”に重きがおかれるとのことです。
たしかに言葉の教育はすべての学科の基礎であり、その点に重きがおかれる教育改革
には基本的に大いに賛成なのですが、このことをもう少し深く考えた場合、学校での
言葉の教育以前にまず”人間の一番はじめにあるべき教育=感情(心の土台)の教育”
すなわち、親でなければ出来ない家庭教育についてを、今の日本はもっと国を挙げて
論じて欲しいものだと私は考えます。
細やかな人間感情をもった勇気ある子どもの育成なくして豊かな未来は決してありえ
ない筈であり‥だとすると、大人の感情がそのまま子どもに刷り込まれる乳幼児期の
親による感情の教育こそ、親となった大人が最初に取り組むべき何よりも大きな課題
であり責務であろうと思うからです。
子どもが幼い日、親こそが優れた絵本を読み、自らの感情の畑を耕し直し、すべての
子どもの心にその楽しみが伝えられたなら‥どんなに心豊かで平和な未来になること
でしょう。
未来の明暗を分ける子どもの感情教育!、友・斗ぴあの今後の活動が新たにその一助
となれることを、私は本気で夢見ています。
小宮 雅子
<>#990000
39<>2007/12/07(Fri) 15:43<>WEB担当より:サーバー移転の際に消失したデータを復帰させたものです
●07.11.7 更新分となります
『静かで満ち足りた団欒の向こうに』
北国からは初雪の知らせが届き、ここ関東も紅葉の見ごろとなりました。
木々はそれぞれの場所で様々に色どりを変え、目いっぱいの美しさで行く秋を
惜しんでいるようです。早まる日暮れには少し気忙しさを感じるこの頃ですが、
皆様はいかがお過ごしですか?
まもなく、子ども達の晴れ着姿が可愛い七五三の佳き日がやって参りますが、
このたびこの大切な節目をお迎えになる皆様方、本当におめでとうございます。
泣いたり笑ったり賑やかに過ぎたこれまでの時間を振り返り感激もひとしおで
いらっしゃることでしょう。
また来春ご入園やご入学を控えておいでの皆様にとっては、具体的なご準備が
始まるこの時期、さぞお忙しく過ごされていることでしょう。
このような節目で味わうことの出来るしみじみとした喜びや充実した時間こそ、
きっと、子どもが運んでくれる神様からのご褒美なのですね。
さて、例年のことながら、友・斗ぴあにはこの時期、とくに数多くのご相談が
寄せられます。読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋‥と秋を精力的に過ごした
今だからこそ、その日々の中から建設的な迷いが生まれたんだなーと思われる
ご相談も多く、ゆっくりとお話させていただくと私にとっても大変勉強になり
心が洗われる思いです。中でも、幼い時から良書に囲まれ充分な読み聞かせで
親との心の交流が満たされている小学校中高学年のお子様が、自我と向き合い
他者との違いを心得ながら調和を図ろうと努力し、一方では強い意志で自らを
肯定したいがために悩んでいる様子などお聞きすると、親子読書から生まれる
”確かな心の原型”を実感でき、一朝一夕では作られないそのしっかりぶりを
凄いなーと、嬉しく思うのです。
少なくとも”つ”の付く年令の終わりまでは、決して安直な本の一人読みを急
がせずに、たっぷりと中〜上級絵本までの読み聞かせをしましょう。‥と私は
常々”満10歳までの読み聞かせ”にこだわっているのですが、それは、幾多
の主人公の生き様が”親の思い(価値観)として”子どもの心にすとーんと入り
込める臨界期がそこにあるからなのだと、この意を強くいたします。
近頃出版されたある本に、次のような松井直氏(日本国際児童図書評議会会長)
のメッセージがありました。
『人と人が共に生きられるのも言葉がつないでくれるからです。母からそして
父から、みじかな人々ややがて出会うすべての人々から私たちは言葉を聴いて
その人々の気持ちを感じ、互いに交わる力を養いました。またこの世のありと
あらゆるものを眼で確かめて言葉に置き換え、ものを認知し表現する仕方をも
身につけました。私たちは言葉と共にあり、言葉で生かされているのです。
言葉こそは人類の生命であり宝なのです。その言葉が今は日々聞き流され無視
され消えてゆきます。記号のような情報や知識の言葉はしきりに交わされても
、心のかよう言葉のやりとりはうすれています。ある哲学者が現代は機械語と
騒音語の時代だと語っていますが、これでは自然環境や人間そのものをしっかり
認識し、生きてゆく知恵と力とを身につけることはできません。』‥いかにも
その通りだと、共感するばかりです。
確かに今の日本は、殆どの地域から昔のような静かな環境がなくなりました。
しかし、僅かな工夫と心配りでそれに近い環境は作れるのではないでしょうか。
灯火親しみ易きこの季節、先ずはテレビを消して!家の中の雑音をすべて断ち
切って!言葉の宝石箱(良書)をひも解いてみて欲しいのです。
静かで満ち足りた団欒の向こうに真っ直ぐつながる豊かで平和な人の道へ!
かけがえのない我が子を悠々と旅立せるためには‥。
小宮 雅子<>Burlywood
38<>2007/10/02(Tue) 00:18<>『たかが絵本、されど”絵本体験”は、子育ての神通力』
北からはもみじの便りが届き始めました。
ここ関東でも、あれほど賑やかだった虫たちの声がいつしかか細くなり、庭先の
柿は日に日に色濃くなっています。
”爽涼”という言葉がぴったりの気持ちのいい季節となりました。
皆様、いかがお過ごしですか?
きっと、運動会の準備に!ご家族で行楽に!展覧会に!スポーツや勉強に!と、
元気に秋を楽しんでおられることでしょう。
私も季節柄かなりの忙しさですが、心地よい気候に助けられとても元気に過ごし
ております。そしてこの秋も「公開絵本講座」は、首都圏(東京,横浜)に加え、
京都(11/16)でも予定していますので、其々の場所で一人でも多くの方達と
お会いし互いの”マジカル絵本パワー”を存分に交換出来たら‥と心から楽しみ
にしているところです。
さて、多くの皆様にご愛読いただいている友・斗ぴあの課題図書「ほるぷこども
図書館」が、14回目の改定を済ませてからはや4ヶ月が過ぎました。
今回の改訂に当たって選定委員のお一人である代田先生は、私ども読書アドバイ
ザーに向けて、『どうぞ皆さん、たくさんの親御さんたちに、この世にはこんな
素晴らしい絵本や物語があることを、そしてその「本物」を我が子と楽しむこと
がどんなに幸せかを教えてあげてください。第14次改定で新たに組み込んだ作品
は、どれもみな親子で読みあってこそ、生きる作品ばかり。自信を持って薦めて
ください』とおっしゃいましたが、4ヶ月を経て(特に夏休みを中心に親子で楽
しんでいただいて)先生の自信に満ちたお言葉に含まれる大きな意味(子育ての
ツボ)と子どもの心の目線を知り尽くした選定眼の偉大さに大変感動しています。
21世紀を生きる子ども達に向けて、私たち親の多くは
・感受性豊かで優しく思いやりのある子に
・単に知識を多く蓄えた子ではなく、想像力豊かで創意工夫の出来る子に
・自分の意見をはっきりと言える子に
・大きな夢をもつ子に
などなど、その心にたくさんの期待を託すのですが
”では、どのように日々子どもと関われば子どもをその様に育てられるのか?”
について戸惑いのない親御さんは、殆どおられないのではないでしょうか。
ちなみに6月〜9月、友・斗ぴあにおける実践報告の中には
・「しょうたとなっとう」を読んで、主人公同様親子で納豆作りに挑み、食と微
生物についての貴重な体験をしたこと。
・「はしれ!たくはいびん」を読んで、田舎のおじいちゃんから送られた荷物が
一旦集められているはずの宅配便の営業所を見に行き、そこで働く人たちの慌
しい姿に驚いたこと。
・「ポットくんとミミズくん」を読んで、土に住む小さなミミズの賢さと頑張り
とその役割に親子で驚き、早速ミミズの住む植木鉢を用意しお花を植えたこと。
などなどをはじめ、数多くの絵本体験がありましたが、
その実際を詳しく聞けば聞くほど私は、この様な”親子一緒の絵本体験”という
とても和やかで幸せな時間の中に、じつは、子育ての神通力とも言うべき
・果てしない豊かさ(自然への愛着,命への感動,探究心,想像力,実行力他)と
・この上なく合理的(子どもの自発性に沿い、無理と無駄のない)方法が秘め
られていることを再認識いたしました。
絵本子育ては無条件で楽しいこと、選び抜かれた本たちのしたたかな力による
安心子育て法がここに立証されていること、そして何よりも「ほるぷこども図
書館」の一冊一冊には、心の時代(21世紀)を生きる子ども達の幸せを願う選定
委員の諸先生の熱い思いがあることを、今また初心に立ち返り、秋色のごとく
しみじみと語り尽くしたいと思っています。
小宮 雅子<>#009900
37<>2007/09/03(Mon) 23:56<> 『得ることと失うこと』
9月に入った途端に吹きすぎる風が急に涼しくなりました。とにかく暑い暑い夏
でしたので、ここ数日の爽やかさをとても嬉しく感じます。
お彼岸までのしばらくは暑さの戻りもあるのでしょうが、身の回りの小さな自然
には萩、ききょう、黄みをおびた柿の実やいちじくなど秋の気配がいっぱいです。
皆様、お元気でお過ごしですか?
そしてどんな夏をお過ごしになりましたか?
友・斗ぴあは、昨年と同様に8月度の講座はお休みとさせていただきましたので、
毎月の講座を楽しみにして下さっている皆様には、少し寂しい思いをさせてしま
ったかと思います。でもそれに引き換え活動時間を増やした”電話相談”には、
会員さんはじめ一般の方からも多数ご利用をいただき、親しくお話が出来ました
ことを大変嬉しく思っています。
たとえ初めての方でもお話を交わしていると、とても初めてとは思えないような
親しみが湧いてくるのは”子ども”が結ぶご縁ならではの安らぎなのでしょう。
お陰様で私は、健康な夏を過ごせたことに感謝しながらまもなく始まる秋の活動
を楽しくイメージしております。
ところで、皆様からいただいた”電話相談”の中で特に多かったご相談は、次の
2つでした。
(乳幼児、小学生ともに読み聞かせ以外のご質問の方が多数ありました)
☆来春の入園を控え、お友達とうまく関われないのが不安です(乳幼児)
☆本はよく読んでいるのに日記や作文などを書くことが苦手なんです(小学生)
思えば15年間の活動の中でいつの年にも出会ってきたいわば定番のご質問なの
ですが、だからこそ改めて”今時の家庭教育の落とし穴的部分を秘めている”と
感じましたので、この秋の講座ではこれらのことを是非ともテーマの1つに加え
たいと思っています。
人が成長する過程に於いては”何かを得るために何かを失ってゆく”のが常です。
例えば子どもは、文字を読めるようになることで絵本の絵の細かい一つ一つに気
づくことが自然と出来なくなっていきます。
けれども、それがその子の身の内からの自然の成長に伴っているのであれば、得る
ことと失うことの両方に自然の摂理があり意味があると思われます。
しかし無理やり強いられたものであれば、それは単に絵を読む力を失ったばかり
ではなく文字に対する愛着にも大きな差が出てきてしまうのではないでしょうか。
若葉が伸びる時古い葉は自然に落ちます。が、無理やり早く若葉を出そうとして
強い肥料を沢山与えたならば、その木の生命は激しい痛みを伴うのと等しいので
しょう。
この秋は、ともすれば焦りに繋がりかねない育児書頼りの子育てに警鐘を鳴らし
ながら、親子読書の魔法のような教育力と至福の時間、それぞれの工夫や成果、
我が子自慢などなど、皆様と大いに語り合いたいと願っています。
小宮 雅子<>#000099
36<>2007/08/04(Sat) 23:11<>
『心に寄り添って』
真っ赤なサルビア、真っ青な空、響き渡る蝉の声、あっという間に噴出す汗に、
燃えるような夏を感じます。
暑さも今が盛りですが、皆様、いかがお過ごしですか?
故郷に帰省され思いっきり子ども時代に返っている方、アウトドアを満喫して
いる方、のんびり昼寝を楽しんでいる方、いつも以上にあれこれと楽しい予定
をこなしている方等など、きっと様々な夏時間を過ごされていることでしょう。
私は、おかげさまで夏風邪をひくこともなく元気です。
「公開絵本講座」がお休みの今月は、少々のんびりした時間を‥と思ったりも
しましたが、全くいつもと変わらない量の皆様からのアクセスに懸命にお答え
していると、暑さもさほど気にかからず張りのある夏時間を過ごしております。
”絵本の読み聞かせ”についてのみならず、様々なご質問、ご相談があります
が、とにもかくにもその時その時、相手の方の言葉を真っ直ぐに受け止め気持
に沿うべく対応させていただくと、必ず心が通い合う嬉しい瞬間に出会います。
年齢、立場、性別、地域、暮らし方など多くの違いを超えて”共通の価値観”
を感じ合えた時、私は心からこの活動を選んだ喜びをかみしめます。
そして、こんな便利で慌しく騒々しい世の中だからこそ、つい忘れてしまい勝
ちな”一対一の対話”を、精一杯大事にしてゆきたいと思うのです。
また、今になって自分の子育てを振り返り、”子どもの言葉をどれだけ静かに
真っ直ぐに受け止めただろうか””子どもの心にどれだけ寄り添えただろうか”
と考えると‥恥ずかしながら何とも多くのツボの押し違いがあったように思い
ます。
ですから私が、縁ある多くの皆様にさせていただくアドバイスの数々は、私が
これ迄に学んだこと以上に、我が子育ての反省に基づくものだと自認していま
すし、これからもその分だけ自らの心を曝け出したお話をさせていただこうと
思っております。
夏のはじめ、「公開絵本講座ー表参道」に参加して下さった埼玉県のS様から
次のような嬉しいメッセージをいただきました。
『「心が満たされた」穏やかな表情でそういうと、すうっと長男(4歳5ヶ月)
は眠りに付きました。数年ぶりに読んだ「おやすみなさいおつきさま」を読み
終えた夜のことです。この本は長男が生まれる前に購入していた思い出の1冊、
2歳頃まではよく読みきかせをしていましたが、大きくなって色々な絵本に出会
うようになるといつの間にか読まなくなっていました。そんな時に小宮さんの
絵本講座に初めて参加しました。そして私は、小宮さんがおっしゃった「子供
の気持ちに寄り添って「夜は癒しの本を、朝はエネルギーになる本を読んで」
という言葉に、はっとさせられました。
そういえば子供の気持ちに寄り添いながらの生活や絵本読みをしていなかった
なあ。次男が生まれてからこの1年間、毎日お兄ちゃんとしてたくさん頑張って
いたね。それが日常になってしまって頑張っているMの気持ちをあまり汲んで
あげていなかったね。だから寝る前にゆっくり落ち着いて読む「おやすみなさ
いおつきさま」を読まなくなっていたんだね。
久しぶりに手に取ったこの本は、随分読み込まれ、紙のしわや折れ目がとても
心地良く手に馴染みます。毎晩読んでいた頃を思い出しながら、丁寧に長男に
語りかけながら、抱っこしながら読みました。読んでいくうちに私の方が癒さ
れていくのがわかりました。
「心が満たされた」と、今までにない言葉をもらってママの心まで温かい気持
でいっぱいになったよ。Mありがとう。
小宮さん、子供の気持に寄り添うきっかけをいただきありがとうございました。
講座での小宮さんの言葉を心に留めながら、楽しく毎日を過ごしていきたいと
思います。』
反省に基づく私のアドバイスがこのような形でお役に立ったとすれば、こんな
嬉しいことはありません。
そして、、この VOICEをご覧のすべての皆様の親子読書が、S様親子のような
互いの癒しと充電に満ちていて欲しいと願っております。
小宮 雅子
<>#009900
35<>2007/07/03(Tue) 12:46<>『”こころピカピカの夏”を過ごすために』
梅雨空の間に間に顔を出す太陽が、じりじりと真夏の暑さを投げかけます。
田んぼの稲は日毎に緑を増し、木立も逞しく枝を伸ばすこの頃、いよいよ
この夏も本番にさしかかりましたね。
皆様いかがお過ごしですか?
きっともう心は、楽しい夏休み計画でわくわくしておられることでしょう。
私は、おかげさまで元気に過ごしております。
上期の活動を無事に終え少しほっとしながら、先月に改定され新しい魅力を
加えた「ほるぷこども図書館」を前に、とても新鮮な気持ちに包まれており
ます。
ちょうど昨年の7月、私はこのMasako's VOICEに「食の教育」について取り
上げました。それは、無我の時期に”食べ物”をテーマにしたパターン絵本
と出会うことから食材への関心に目覚める子どもたちへ、食材の一つ一つが
実は皆尊い命であるということを、その後の”絵本体験”も含めて幼い五感
に感じさせていくことが、親が子どもになすべき最も大切な家庭教育である
と考えたからです。
あれから一年がたった今改めてそのことに目を向けてみると、友・斗ぴあの
実践報告では勿論のこと、「公開講座」参加者の発言においても、以前とは
比較にならないほど”食”を基点とした身近な生物への関心が溢れるように
なりました。
☆お母さんといっしょにメニューを考える→いっしょに買い物に行く→いっ
しょに台所に立つ→いっしょに食べる→いっしょに後片付けをする→残った
種を土に蒔く→水やりなどのお世話をする→育つさまを観察する(虫眼鏡、
カメラ、図鑑を使う)→記録をつけるなどなど。
一連のごく日常的な生活体験が、予想以上に強く親子の信頼感と幸福感を生
み出し、子どもには身近な自然への関心、優しさと頑張り、命への知的好奇
心を育ててくれることを確認いたしました。
ですからこの夏も私は、このことをさらに重んじ、それぞれが出来る範囲の
実践を積み重ねて欲しい!と強く思っています。
また、夏は何と言っても朝読書の絶好期!涼しい風がぐんぐん読欲を増して
くれます。
普段縛られている時間から開放され、夏休みならではのゆったりした時間の
中で、絵に見とれ、お話のリズムに体を揺らし、親子ともにお話の森深くに
入ってゆく朝!それは本当に素敵な一日の始まりとなります。
「肉声の持つ力というのは、人間の普段意識出来ないような臓腑というか
内臓というか、そういうものと繋がっているような気がする」と、詩人・
谷川俊太郎さんがある本の中に書いておられましたが、私も、声の力という
ものについては実にそれくらいの強い繋がりがあると常々感じております。
家庭での教育力が様々に議論されている今にあって、親子が強く繋がること
の出来る”読み聞かせ”と”本を基点とした生活体験”、この2つと存分に
取り組むことが出来たなら‥2007年夏は、きっと”心ピカピカの夏”になる
に違いありません。
小宮 雅子<>#000099
34<>2007/06/03(Sun) 23:07<>『「ほるぷこども図書館」ー選び継がれて40周年にあたって』
青い梅の実が膨らみ、あやめや紫陽花が彩りを増し、真っ赤なさくらんぼが
店先を飾っています。いよいよ関東にも梅雨の季節がやってきました。
皆様、いかがお過ごしですか?
私は時の記念日を前に、あっという間に過ぎた半年を振り返り時間の流れの
速さを痛感しながら、新たな出会いの一つ一つに感謝しているこの頃です。
さて今月は、私どもの課題図書「ほるぷこども図書館」の14次改訂シリーズ
の進発月です。特に今回の14次改訂は、1967年の企画発進から40周年を迎え
る記念碑的な改訂であり、真摯な選書活動の中から選りすぐられ、永く読み
継がれ語り継がれ幾世代かをつなぐ良書群は、他には類を見ない特異な選集
として堂々の顔ぶれを見せてくれました。
2004年4月から開始した14次選定作業では、この間の新刊図書およそ3900点
を対象に選書活動が続けられ、その中から16冊の珠玉の名作が選抜されま
した。(世相に迎合した図書の大量普及の中にあって僅か16冊という収録数
は、後世に語り継げる良質図書の刊行が、いかほどのものであったのかを物
語っているようです)
選定には「こどもと大人が共有し、ともに楽しむ本」という視点が重視され、
また一方では、既収録の持つ名実ともにロングとされる作品が強く認識され
ました。
40年もの歴史を数える「ほるぷこども図書館」は、実にしたたかな命であり、
”豊かな心性を育むかけがえのない言葉の宝石箱”という思いが、今また新
たになります。
愛読者の皆様には、心をこめて早々に新しい仲間(16冊)をご紹介すると共
に、出来ることならば、未来を担う全ての子ども達に、ここに選び抜かれた
名作一冊一冊を紹介したい!衝動に駆られます。
思えば1999年の6月、私は”読書運動の実態を”という「朝日新聞」の取材
を受けたのですが、その最後の場面で記者の方から次の質問がありました。
「小宮さん、絵本についてを一言で言ってみて下さい」‥。その時とっさに
私の脳裏をよぎった言葉は「絵本は3番目のへその緒だと思います」でした。
その後、この言葉「絵本は第三のへその緒」が新聞に大きく取り上げられた
のをきっかけに、以来それが”友・斗ぴあの合言葉”ともなりました。
優れた絵本は”年齢を超え、時間を超え、距離を超えて人の心に迫ります。
心と心をつなぐ良質でバランスの良いへその緒は、暖かくゆるぎなく家庭を
一つに結びます。「そこには必ず子育ての楽しみが満ちてくる」といっても
決して過言ではないでしょう。
今日本は、国を挙げて子育てに力を注いでいます。でも残念ながら一方で、
子どもに害を与える多くの刺激が絶え間なく生まれているのが、実情です。
そんな現況のもと、希少な自然の守り人の如くに、40周年という記念すべき
改訂にご尽力された選定委員の先生方やご協力された多くの方々に、読書運
動に携わる一人として、私は感謝の気持ちでいっぱいです。
これを機に、ともすればマンネリ化しがちな活動のネジを巻き直し、初心に
立ち返って瑞々しいアドバイスが出来るよう努めたいと思っています。
厳しい暑さの前のこの恵みの季節こそ、まずは”早寝、早起き、朝ごはん”
で体の健康を、”早寝、早起き、朝ごほん”で心の健康をとも願いつつ。
小宮 雅子<>#009900
33<>2007/05/05(Sat) 14:02<>『初々しい夏、身も心もオゾンでいっぱいに!』
”八十八夜の別れ霜”の言葉通り、暑くもなく寒くもなく爽やかで気持ちの良い
季節となりました。淡く或いは深いとりどりの緑に包まれる山々、大人の風情で
庭先を彩る牡丹、つつじ、藤、くちなしの花、食を彩る空豆、枇杷、新茶等など、
身の周りには初々しい夏がいっぱいです。
皆様、お元気にお過ごしでしょうか?
今日は嬉しい”こどもの日”、好天に恵まれた空のもと悠々と泳ぐ鯉は”大きな
希望”そのものですね。すべての子供に幸多かれ!と心から願います。
ちょうど、子ども読書週間(4/23〜5/12)の只中でもありますので、”ご家族揃
っての絵本タイムで心の森林浴”などされていたら、どんなに平和で素敵なこと
だろう!と思っている私です。
そしてまた私は、この時期に決まって思い出す本があります。それは歌人俵万智
さんの「りんごの涙」というエッセイ集なのですが、その中にある次の一節は、
私の読書運動に大きな拍車をかけてくれましたので、懐かしみながら記してみま
す。
『「むかし三びきのやぎがいました。なまえは、どれもがらがらドンといいまし
た」三歳になるかならないかの女の子が、両手で絵本をしっかりと支えて、大き
な声を出している。まるまると太って、輪ゴムをはめたような腕、絵本を見つめ
るどんぐり目。本と出会った体験をどんどんさかのぼっていくと、どうやら最後
はそんな風景にたどりつく。「三びきのやぎのがらがらどん」というその絵本が、
幼い私の一番のお気に入り。当時は文字をまだ読めなかったので、くり返しくり
返し、一日に何度も母に読んでもらっていた。そのうちに、どの絵のページには
どういう文章、ということを耳から覚えてしまって、私は絵本をめくりながら母
のまねをして、嬉しそうに読み始めたのだそうだ。もちろん文字はわからないの
だが、それで読んだつもりになっていたらしい。‥‥親バカで両親がテープに録
音していたものを後年聞いたが、絵本の文章と一言半句違わない。幼児の記憶力
というのはなかなか大したものだと、自分のことながら驚いた。』
愛らしい俵万智さんを思い浮かべる一方で、この時のご両親の喜び、驚き、幸せ
が我がことのように感じられ、読む度ごとに、わが子の幼少期はもちろんのこと、
半世紀以上も昔の自分自身の子供時代さえも思い出すのです。
”人間は言葉を蓄えてこそ人になる”と言われますが、神から授かって間もない
無垢な命に大人が与える言葉の環境の良し悪しこそ、その命の心根を左右すると
いうことを、改めて重たく感じます。
子どもを取り巻く環境が改善されないと感じる中で、ごく一部の地域を除いては
少子化に歯止めがかからず、国としての様々な提案が議論されている昨今ですが、
抱きしめる!わらべ歌を歌いかける!読み聞かせる!一緒に過ごす!早寝早起き
朝ごはん!等など、これら育児のキーワードは、決して難しい決まりのもとで
”親学”として学び行うことではないと私は思います。
”ただひたすら子どもの気持ちに沿いたい親の一心”こそが、唯一子どもとの関
わりを楽しく演出してくれるものに違いないと思うからです。
ただ、親になった大人が、素直に子どもと向き合いより良い親になるには?と、
もし真剣に考え自分磨きを始めるのならば、迷わず優れた子どもの絵本を子ども
と一緒に読んで欲しいと願います。
読み手である自分が我を忘れて絵本の世界を楽しむたびごとに、子どもの心を
持ち続ける本当の大人に近づくのだと信じています。
さて、日本列島を南から北へ駆け上がった桜が、連休には北の大地を美しく染め
始めたと報じられましたが、友・斗ぴあの「公開絵本講座」も桜を追うように、
いよいよ今月12日には予定通り、札幌での第2回「北海道講座」を行います。
縁あって一人でも多くの方にお会いできたら幸いです。
青葉若葉がくれるオゾンに加え、朝読書から生まれる言葉のオゾンで、身も心も
リフレッシュ!、夏本番に備えたいものです。
小宮 雅子<>#000099
32<>2007/04/03(Tue) 16:43<> 『親子読書とは”子どもの心を覗く魔法の鏡を探すこと”』
驚くほど早くやって来た春でしたが、途中でしばし歩みが止まったことで、
今年はいつもより長く美しい花の季節に恵まれています。
繰り返す寒の戻りが満開の桜を留めているものの、季節はいよいよ春本番!
全てが新鮮にエネルギッシュに感じられます。
皆様、お元気にお過ごしですか?年度初めにあたり希望一杯にお忙しい時間
を過ごされていることでしょう。
今春めでたくご入園、ご入学、ご進級と、お子様の大切な節目を迎えられた
皆様、本当に”おめでとうございます”。
命を授かったその時からの様々なシーンが思い返され、きっと大きな幸せに
包まれておられることでしょう。
子育て環境が変化する中で進んだ少子化傾向に歯止めをかけるべく全国的に
新たな試みが始まりましたが、これを機に、生み易く育て易くは勿論のこと、
”家庭に於いても社会に於いても宝である子ども達”が、全ての大人達から
愛され守られ”目を輝かせながら生き生き育つ世の中になりますように!”
と私は心から願っています。
「友・斗ぴあ」では、今年度も皆様のご要望にお応えして、基点である首都
圏を中心に関西や北海道での「公開絵本講座」を行う予定ですが、もしそれ
が育児に戸惑う方達にとっての子育て支援になるのであれば、新たなご要望
にも是非積極的にお応えしたいと考えております。
大変おこがまし言い方ではありますが、「これまでの実践を通して親子読書
とは?」の問いに私が一言で答えるならば「それは親育ての最良の方法です」
という答えになるでしょう。
そもそも絵本について、対象年齢などない!大人も楽しい!人生で3回楽しむ
もの!などなど言われておりますが、実践を続ける中で、まさしくその通り
だと感じ続けてきました。また、小さな嬉しい体験は数えられないほどに目
に耳にしてきました。
しかし8年目に入った「友・斗ぴあ」の実践から新たに感じていることは、
親子読書は”子どもの心を覗く魔法の鏡を探すこと”だということであり、
その鏡を手にした(子どもの心を知る術を会得した)親は、ごくごく自然に
子どもとの関わり方に自信を持ち、誰でもが親としてゆるぎない自信に満ち
てくるものだということです。
それは多分、親子読書の楽しいひと時が、自らの心深くに住み続ける永遠の
子どもを目覚めさせ親となった自分との間の溝を限りなく狭めてくれるから
に違いないと思うのです。
その楽しさと懐かしさこそが”幸福薬”となって親としての心を育ててくれ
るのでありましょう。
そして、たがが絵本!されど絵本!を実感すればする程、人の育つ道筋が整
えられた全出版社からの選定基本図書「ほるぷこども図書館」に、今新たな
出番が求められていることをひしひしと感じるのです。
今年度は会員さんは勿論のこと、縁あって出会えた全ての方達とそのことを
確かめ合い、私なりの子育て支援をさせていただきたいと思っております。
小宮 雅子<>#009900
31<>2007/03/05(Mon) 19:01<>『”論より証拠”で、さらに楽しく』
例年よりもずっと早く開いた色とりどりの春の花々、豊かな木々の芽吹きに
心が浮き立つ今日この頃です。いよいよ春本番の嬉しい季節となりました。
皆様、いかがお過ごしですか?
行事の多い年度末のこと、さぞお忙しい時間を過ごされていることでしょう。
私も、年度内の様々なことを振り返りつつ、お陰様で元気に新年度の予定を
立てております。
ところで、まもなく会員さんのお手元に届ける会報「友・斗ぴあ便り3月号」
は第84号、友・斗ぴあ発足3ヵ月後の発行から丸7年が経過いたしました。
選び抜かれた基本図書「ほるぷこども図書館」をどーんと家庭に備え、一日
一日生活の中に絵本の様々な場面ををリンクさせていく”体験的読み聞かせ”
‥その実践報告の数々を取り上げ続けるこの会報は、まさに「友・斗ぴあの
へその緒」そのものですが、めまぐるしく変化するこの時代の中で、易きに
流されることなく、益々充実のへその緒となっておりますことに、深く感動
しております。折にふれ様々に情報をご提供下さった多くの皆様と会員さん
一人一人に深く御礼を申し上げます。
さて、会報の発行と同様に私の活動の核となっておりますのが、「公開絵本
講座」です。友・斗ぴあ発足以前の平成4年3月、縁あって「ほるぷこども図
書館」に出会って以来現在まで、15年間にわたり続けてきた講座は、お陰様
ですでに1500回を越えております。
”一期一会”を胸に、その時々、その時だけの、かなり辛口な話をさせて頂
いておりますが、長い間飽きずにご参加下さる方が多くおられますことに、
それこそが継続の原動力!と大変感謝をいたしております。
これまでのMasako's VOICE 、会員さんへのお便り、公開講座での話、相談
フォームへの応答などなど、考えてみればどんな時でも私は、かなり一直線
に、どなたに対しても親としての頑張りを求めてきたように思います。
便利なご時世ゆえ、他の事と同様、育児に関しても軽便な方法は沢山ありま
すので、どちらかといえば、”手をかけ目をかけ時間をかける、友・斗ぴあ
流読み聞かせ育児”は、なんとも大変な育児法に違いありません。
自らの育児体験と照らし合わせてみても、私の主張は、かなり頑固で厳しい
ものだと思います。
ただ、少々親バカではありますが、ここ最近、会員さんから寄せられる実践
報告あるいは体験談には、私自身眼を見張るものがあり、それらは、決して
一朝一夕では生まれる筈のない凄い力を感じさせてくれるのです。
☆お子様に関して言えば、
・鋭く感じる心
・思いやりの心
・命の大切さを感じる心
・命と命の繋がりを認識する力
☆お母さんに関して言えば、
・子どもと共に素直に絵本を楽しみ共感する心
・周囲に流されない心
・優しい表現力、 などなど。
いじめや自殺などによる命の軽視や、家族の断絶が大きな社会問題となって
いる今、そんな時代の現象が、まるで嘘のようにさえ思える豊かな心の育ち
を、幸いなことに私は日々実感しております。”真面目すぎてつらい”が、
退会の理由にされることもある友・斗ぴあですが、”論より証拠”、上記の
ように楽しく幸せな結果を見た以上、私は改めて読み聞かせの魔法のような
力を信じ、次なる節目の10年に向け、縁ある皆様と共に更なる実践を重ね、
子育ての醍醐味を共感したいと思っております。
☆この春には、首都圏の他、京都、北海道での「公開絵本講座」を予定して
おります。
日頃、関心をお寄せ頂いている皆様と、この機会にお会い出来、数々の体験
を直にお伝えすることが出来たなら幸せです。
小宮 雅子
<>#000099
30<>2007/02/01(Thu) 23:39<> 『親でなければ出来ない芯の教育』
枯れ草からそっと顔を出す小さな緑、かすかに水仙の香りを運んでくる風、
余寒の中にもいよいよ光の春がやってきました。鶯の初音が待ちどおしい
心はずむ季節ですが、皆様は、いかがお過ごしですか?
この季節が大好きな私は、お陰さまで風邪をひくこともなく元気に過ごし
ております。
8年目に入った「友・斗ぴあ」は、会員の皆さんに対して、改めて基本的な
親子読書習慣(・毎日読み聞かせる=朝がポイント〜・子供の言葉をよく
聴き、こまめに記録する〜・子供の質問に正しく答える=親が率先して調
べる)の見直しに心がけてもらい、それらの地道な実践から必ず生み出さ
れる”子どもと過ごす至福の時間”を、より多く味わってもらえるように
と努めております。
そして又、絵本子育てに関心のある全ての皆様に、その楽しさをお伝えし
たくて、相談フォームにお問い合わせを頂いた皆様へのアドバイスには、
時間の許す限り心を砕いております。
中でも、距離を越え時間を越えてお問い合わせ下さる海外在住の皆様の、
正しい日本語獲得の為の様々な努力とご質問には、頭の下がる思いです。
「友・斗ぴあ」には現在、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどに、数名の
会員さんがおりますが、今後はさらに多くの皆様へのお役立ちが出来れば
と考えているところです。
さて、今日本では、国を挙げて”教育の再生”が叫ばれています。
政府の教育再生会議は、1月24日に第1次の報告を行い、その中で・7つの
提言・4つの緊急対応を示しました。社会、地域、学校、家庭のそれぞれで、
何をなすべきかということが、細かく記されています。正に国家の一大事
なのだということが伝わってきます。
と同時に、耳を疑い目を覆う様な恐ろしい事件、恥ずべき事件だらけの
”心が欠けた日本”には、教育を建て直し、未来を生きる子ども達の心に
”良き日本人魂”を取り戻す以外に、それを食い止め修復する策がないの
だろうと思います。
恐ろしい事件を引き起こした多くの人間の、愛に恵まれない幼少期を見聞
きするにつけ、”三つ子の魂は百まで”という昔ながらのこの名言が、今
また新たな名言として心に迫ってきます。
どんなに整った学校環境が出来ても、どんなに手厚い地域サポート体制が
出来ても、無我の時代の”人としての芯の教育”は、おそらく親以外の誰
にも出来ない教育であり、最も大切な教育なのではないでしょうか。
動物的なスキンシップで安心を育て、話しかけや読み聞かせで言葉と信頼
を育て、生活のひとこまひとこまで知恵と規律を授ける‥そう考えてみた
だけでも、それは”なんと凄い一大事業”なのでしょう。
読書運動への参加からまもなく16年目の春を迎えようとしている今、私は、
この道で出会えた大勢の方達に感謝を込めながら、一人の母、一人の社会
人として、”1冊の本から生まれる大きな喜びと強い絆”を、より丁寧に、
より熱く語り続けなければならないと思っております。
小宮 雅子<>#009900
29<>2006/12/31(Sun) 14:35<>『ゆく年くる年ご挨拶ーお陰様で、いよいよ7歳です!』
凛とした冬日和の中、ゆく年とくる年がまもなくバトンを繋ぎます。
2000年元旦に誕生した「友・斗ぴあ」は、お陰様で満7歳になります。
振り返れば、あっという間の、でも確かな手応えで過ぎた豊かな時間でした。
また、当ホームページリニューアルからは、早くも2年の時が過ぎました。
貴重なご意見や励ましで支えて戴きましたこと、つつがなく有意義に多くの
皆様との交流が出来ましたことは、大きな喜びと励みになりました。
メッセージを下さった多くの皆様方、本当にありがとうございました。
心から御礼を申し上げます。
思い返せば、2000年当時巷では、メディアの多面的な発達から、子ども
の活字離れが益々進み、それと共に多発する青少年の非行に、関連する多く
の大人達が頭を悩ませておりました。
そして様々な歯止め策が練られましたが、その一つである”子ども読書年の
制定”は、盛り上がりつつあった”朝の読書推進運動”の強い追い風となり、
その運動は、子どもを取り巻く心育ての環境に大きな変化をもたらしました。
その変化の中にあって、”子育てに読書は不可欠!””心の土台が出来る筈
の乳幼児期にこそ絵本の読み聞かせを!”の意識は、多くの親達に共通する
意識ともなりました。
ただ残念なことに、早く本を読ませなければ!とあせる一方で、いつ頃?、
どんな本を?どうやって?何のために?‥と、じっくり考えようとした時、
溢れかえる絵本情報、早期教育情報、早すぎる世の中の変化などが、それを
妨げる大きな壁となっている‥と、私は感じておりました。
そのように感じていたことから「友・斗ぴあ」では、課題本となっている
「ほるぷこども図書館」を、ただ単に子どもの為に読んであげようとするの
ではなく、それを親自身の子育ての杖とする為に、親こそが先に読もう!、
心の発達段階に合わせ選び抜かれた良書から、子どもの心の発達過程を知り、
さらには、心にしみ込む確かな言葉を学ぼう!を、第一の目標に掲げました。
多くの基本図書の中から、その時々の心に即した絵本を子どもとともに選び
出すことが出来、すべての音を絶った静かな部屋で、ゆったりと絵本の世界
に入り込み、親子で共感しあう時間を持てたなら、この時間こそ、親子共に
生涯忘れ得ない心の財産(絆)になると信じたからです。
そしてまた「友・斗ぴあ」では、その中で生まれる子どもの言葉には、極力
耳を澄まし、単に「聞く」のではなく、心で「聴く=受けとめる」に拘り、
子ども時代だけにしか聞けない夢のような言葉を、一つでも多く書き留め、
世界に二つとはない思い出作りをしよう!を第二の目標に掲げました。
勿論、テレビ、ビデオ、ゲームの害を重く受け止めてきたことは、申すまで
もありません.
そして7年を経た今、会員の皆さんが一途に蓄えてくれたこれらの実践=
確かな証の数々が、正に”子どもの心を汲み取る魔法の杖”の様だと、つく
づく思えて参りました。
☆社会が気にかかる年頃(7歳)になった「友・斗ぴあ」の2007年は、
心の土台が完成する10歳をイメージしながら、これまでにも増して基本に
忠実に、慌てず、たゆまず、楽しく、親子読書の醍醐味を追求し続けたいと
思います。
また一方では、これまで以上に積極的に、縁ある方達への情報発信も行って
ゆきたいと考えております。
どうぞ皆様、2007年も、旧に倍して親しくお付き合い下さいます様
宜しくお願い申し上げます。
小宮 雅子<>#000099
28<>2006/12/01(Fri) 17:51<> 『水の流れのように、たゆまぬ実践を』
一段と寒さが増して、見事な飾りつけのクリスマスツリーが町のあちら
こちらに見られるようになりました。月日のたつのは本当に早いもので、
2006年も、いよいよ締めくくりの月となりました。
皆様、いかがお過ごしですか?
きっと、この時期ならではの様々な御用でお忙しい時間をお過ごされて
いることでしょう。
私はお蔭様で相変わらずの日々を、元気に過ごしております。
さて、2000年元旦に誕生した友・斗ぴあには、もうすぐ7歳の誕生日が
やってまいります。40年の歴史を秘めた選定基本図書「ほるぷこども
図書館」を愛読する皆様と、”絵本は第三のへその緒”を合言葉に心を
つなぎ、全国初のネットワークとして7年の歳月を重ね得た事に、読書
アドバイザーとして大きな感動を味わっております。
前例がなかった事ゆえに、運営に当たっては沢山の迷いもありました。
でも、こうして大きな節目を無事迎えることが出来ますのは、ひとえに
多くの皆様の励ましと会員の皆さんの熱心な実践の賜物です。
惜しみない応援を下さいましたことに、心から御礼を申し上げます。
また、当ホームページは、リニューアルからまもなく2年を迎えようと
しております。可愛いお子様の生活が目に浮かぶ様な多数の絵本体験や、
各地で行われる各種講座に関しての情報をお寄せ下さった皆様、ご相談
をお寄せ下さった多くの皆様、友・斗ぴあに、楽しみと学びの機会を与
えて下さった事に心から御礼を申し上げます。
・朝の読書を励行しましょう
・子供の言葉をこまめに書き留めましょう
・親が子供より先に子供の本を読みましょう
友・斗ぴあは、発足当初からこれまで、上記の一つ一つをテーマに掲げ、
出来れば自然体でそれが出来ることを実践目標としてまいりました。
テーマに掲げることは簡単でも、いざ実践となると、これらはかなりの
難題でしたが、時にはテレビ、ビデオ、ゲーム、早期パターン教育など
の害を学び、その事をバネに精進してまいりました。
そして今、積み重ねた時間の中で、乳幼児期からの実践を経た会員さん
の多くから、豊かな親子関係作りの成功体験を数多く伺えるようになり
ました。
これからは、蓄えた成功体験を、”友・斗ぴあ流子育て”の礎とし、
親子読書から生まれる癒しと学びの至福の時間を、子育て中の多くの
皆様方と、共有してゆきたいものと願っております。
人と人との心の交流の難しさが、日々大きな話題となっている昨今です
が、先ずは、信頼関係の源となる親子のコミュニケーションを豊かに確
かに育むことこそ、問題解決への最短の道ではないのでしょうか。
友・斗ぴあの絵本体験と提言が、少しでも社会のお役に立てますように
との願いを込め、今後も水の流れの如くたゆまぬ活動を続けてゆきたい
と思います。
今後とも、どうぞ忌憚のないご意見をお聞かせ下さいますよう、お願い
申し上げます。
小宮 雅子<>#009900
27<>2006/11/02(Thu) 20:23<>
『五感の全てで育てたい優れた語感』
自然が織りなす趣深い野山の色合いと、日ごとに冷たさを増す朝夕の風に、
すぐそこまで近づいた冬の足音を感じる今日この頃です。
実りの秋もいよいよ終盤ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
きっと、まもなくやって来る嬉しい七五三の準備に、発表会に、各種催し
にと、様々にお忙しい時間をお過ごしのことでしょう。
私は、残すところ2ヶ月足らずとなった今年を振り返り、新しい出会いの
数々や会員さん達との心の触れ合いに元気を頂き、充実した時間を過ごし
ております。
特にこの秋の「絵本講座」では、単に絵本を沢山読もう!ではなく、絵本
と生活体験を結び付けてゆく術(友・斗ぴあが最も大切にしていること)
について、乳児期、幼児期、児童期のそれぞれの段階で話が盛り上がった
ことを、大変嬉しく思いました。
よく小学校(特に高学年)になって”本は好きなのに読解力がない”とか、
”小さい頃からたくさん本を読んだのに国語の成績が良くない”という話
を耳にしますが、これは読み方の質に問題があると言われます。(例えば、
読みながら時間や場面の推移を思い浮かべ、登場人物の心の動きをとらえ
られるか、私だったらこうするかもしれないとのめり込む様な読書が出来
ているだろうか、常に問題意識を持っているだろうか等などです)
一般的に”国語はセンスだから”と言われますが、小さい時から家庭に於
いてどんな会話が交わされたのか、どんな言語体験をしたのか、どんな生
活体験をしたのかがセンスの決め手になるという事実に、間違いはなさそ
うです。
ちょうどこの秋、私は研修の場で”運動能力は生後6ヶ月までが最も大切”
”言語能力は2歳半までが最も大切”‥これは医学的にも証明されている
事!と、論理的に学び、今さらながら”三つ子の魂百まで”の意味と、親
の関わり方(コミュニケーションのとり方)の重要さをかみ締めました。
テレビ放送が始まって50年、今や、テレビとともに育った人たちが親に
なり、テレビ、ビデオ、コンピューターゲーム等に、ついつい子守をさせ
がちですが、それらによってのみ育てられた子供達の心の危うさは、正に
朽ち果てた荒野の状態といっても過言ではなさそうです。
言葉=言霊であり、言葉の力(生きる力)は、一朝一夕には身につかない
という事を考えると、幼い日からの良書の読み聞かせと、それをベースに
した生活体験=五感の全てで育てる優れた語感は、親が子供に与える最高
の財産なのではないでしょうか。
年末に向けての「講座」でも、これらの事について、皆様ともっともっと
お話し合いが出来たらと思っております。
小宮雅子
<>#000099
26<>2006/10/01(Sun) 14:53<> 『子は親の鏡』
高く澄みきった青空、木々の実りを愛でるように吹き過ぎる爽やかな風に
身も心も洗われるようなこの頃、いよいよ秋も本番です。
皆様、いかがお過ごしですか?
きっと、お出かけに、スポーツに、学びにと、さぞお忙しい日々を過ごし
ていらっしゃることでしょう。
先月は、少し体調を崩し充分な活動の出来ない私でしたが、皆様の励まし
のお陰をもちまして、すっかり回復いたしました。ご心配下さった皆様、
本当に有難うございました。
読書週間(10月27日〜2週間)を前に、これ迄以上に健康管理に気をつけ
頑張りたいと思っております。
さて、毎年この時期になると、七五三や来春の入園入学に関する事など、
子供についての話題が沸騰します。
いつの時代でも、すくすくと成長する子供の姿は、親にとって最大の喜び
であり、時代を映し出す鏡でもあります。正に”世の中の宝である子供”
でも、そんな大切な子供達の日々が、今本当に幸せなものだろうか?と
考えた時、昨今の子供を取り巻く社会の状況や子供達自身の変化には、
ただただ驚くばかりです。
その一つ校内暴力について考えてみても、益々低年齢化し今では小学校
での大きな問題となっています。子供同士の暴力行動は言うに及ばず、
特に最近取り沙汰されている教師に対する暴力行為には、子供達の悲鳴
さえ聞こえてくるようで、胸が痛みます。
「友・斗ぴあ」へ寄せられる育児相談でも、小学生がクラスメートから
「暴力を振るわれて困っている」は目立って多くなりましたし、幼稚園
での問題行動も多々寄せられているこの頃です。
教育の専門家の間で、その事はすでに様々に議論され、色々な策が練ら
れている様ではありますが、ご存知の通り問題の肥大化傾向は進む一方
です。
折りしも戦後60年を過ぎたばかり、復興〜高度成長期〜バブル期〜そし
て現在迄の日本を振り返ってみれば、豊かになった物の文化の中で、
いつしか人は心を失い、目先の便利さや利益、知識に多くの気を奪われ
ていたのではないでしょうか。
勿論、偏差値教育がもたらした競争意欲(勝ち組負け組の意識)や、
詰め込み型教育の全てを否定する訳ではありませんが、「情や規律」より
「知識」が優先された教育の中に、その落とし穴として現在が抱える
多くの問題の根っこが育っていたのだと思えてなりません。
ちょうど今、国を挙げて教育の問題が最優先に考えられようとしている
ことに、私は大きく頷く一方で、教育の基本はあくまでも家庭にあり、
特に三つ子の魂が作られる幼い日の親子の交わりこそ、かけがえのない
人づくりの場であると確信しています。
”愛され、褒められ、認められたという心の土台”の上に伸びてくる
子供ならではの好奇心に、私達大人がきちんと向かい合い、子どもの
言葉の一つ一つに丁寧に心を傾け納得するまで根気よく言葉を尽くした
ならば、子供の心に親への愛着や尊敬の念が生まれぬ筈はなく、長じて
からもその思いが消えよう筈はないのですから‥。
『上をうやまい、下をあわれみ、生あるもの、鳥、けだものに至るまで
なさけをかくべきこと』という良寛様のお言葉通り、
”命あるもの全てを尊び、世の中の秩序を理解させる心の教育の基本”
を、先ずは家庭の中に根付かせること、そのことこそ、教育改革の原点
なのではないでしょうか。
”子供より先に子供の本を秩序立てて読むことが、親である為の最大の
学びである”と、私は恩師から教えられました。
以来そのことを肝に銘じて活動を続け、15年を経た今、私は、そのこと
の正しさと重さを、つくづくと実感する様になりました。
優れた絵本から学ぶ豊かな子供の言葉と心が、全ての大人を優しくし、
子育てを楽しいものにしてくれることに感動の毎日です。
深まる秋!絶好の読書の季節!、私は一人でも多くの方達と、このこと
(絵本の魔法)を語り合いたいと思っています。
☆ご意見やご相談を、どうぞご遠慮なくお寄せ下さいませ。
小宮雅子
<>#009900
25<>2006/09/01(Fri) 23:33<>『秋本番!見つめ直そう本の力、考えようメディアとの付き合い』
いつの間にか、朝夕はめっきり凌ぎやすくなりました。
コスモス、すすき、われもこう、黄金色に染まり始めた稲穂にそっと
とまる赤とんぼ、身の回りに目をやればもう秋が一杯!、思わず元気が
出てくる嬉しい季節の到来です。
皆様、お元気ですか?
そして今年は、どんな風に夏を過ごされたのでしょうか?
先月中は「絵本講座」をお休みさせて頂いた「友・斗ぴあ」ですが、
会員さんは勿論、一般の皆様からのお問い合わせや励ましのメッセージ
には夏枯れもなく、様々にコミュニケーションを取らせて頂きました。
本当に有難うございました。
およそ1週間の夏休みに、思いっきり北海道の空気を吸い込んだ私は、
緑の大地にもらったエネルギーと、皆様とのコミュニケーションから
生まれたエネルギーのお陰をもって、元気に、穏やかに「秋の講座」を
待ち遠しく思っているこの頃です。
この秋には、首都圏に於ける通常の講座の他、湘南地区にての初講座
(9月8日)、京都にての交流会(11月17日)も予定しております。
心根の通じ合う多くの皆様と絵本や子育て談議に花を咲かせたい!と
願っております。
どうぞ、初めての方も、奮ってご参加下さいませ。
ところで、高まる虫の声と共に増すのがワクワク!ドキドキ!絵本の
世界の楽しみです。すべての音を断ち、親子で共有する静かな時間は、
騒々しい日常でのオアシスであり、あとから取り戻す事の出来ない、
かけがえのない時間です。そして又、親子読書から得る親子の信頼と
理解は、他とは比較にならない程の強い絆といえるでしょう。
只、夏の相談の中にも複数ありましたが、読書を軸にした子育てを
スムーズに進めるに当って、現在の最も大きな問題は、各種メディア
との付き合い方のようです。
かつては、テレビとビデオについてが主な争点でしたが、今はインタ
ーネットが、それに加わりました。小学校でもパソコンが導入された
事から、手っ取り早く情報を得る手段として早くから与えた方が良
いのでは?、読書だけでいいのだろうか?と、親が迷うのは当然の事
かもしれません。
そこで、敢えて申し上げるのですが、本は決してただ情報を得るだけ
の物ではありません。心深くに働きかける感動を伴う読書での刺激は、
機械相手では決して得られない”想像力や論理力=本当の智恵”の源
であるからです。
ましてや、ゲームやメディアの麻薬的な一面を考えた時、その影響を
著しく受け易い子供達とそれらとの付き合い方は、今こそ私達大人が
本気で考えねばならない大きな問題ではないでしょうか。
(友・斗ぴあの「秋の講座」では、ぜひこの問題を取り上げ
話し合ってみたい!と考えています)
どうか、皆様の涼やかな秋の一日一日が、”元気な朝読”で始まり、
”優しい夜読”で締めくくられますように!と願っております。
小宮雅子
<>#000099
24<>2006/08/01(Tue) 22:13<> 『体験の夏!宝探しの夏!』
照りつける太陽にエネルギーをもらい賑やかに鳴くセミ、真っ黒に日焼け
した子供達、浴衣姿が嬉しい宵祭り、そして、海も山も夏本番の華やかさ
に包まれています。
今年は、例年よりもはるかに遅い梅雨明けとなったため、あれよあれよと
いう間に夏が過ぎそうな気がしますが、皆様、いかがお過ごしですか。
会員さんから届く楽しいお便り、多くの皆様からのお問い合わせのお陰を
もちまして、私は、風邪をひくこともなく元気に過ごしております。
さて、夏休みといえば、”どこへ行こうか?””何をしようか?”と、
ついつい特別に考えがちです。子育て現役時代には、私も毎年頭を悩ませ、
あれもこれもと欲張りな予定を立て、果てはその予定に振り回されてイラ
つき、ため息をつきました。
よーく考えてみれば、”暑さから身を守るための夏のお休み”、何はとも
あれゆっくりするのが一番だと思いつつ。
とはいえ、やっぱり夏休み!、溢れかえる情報を駆使し、或いは我が家流
を貫いて、個性豊かに楽しい時間が過ごせたら素敵ですね。
”三内丸山遺跡を見てきます。=「いまよみがえる縄文の都」””子供が
「アイヌについて調べてみたくなった」と言い出しました。今年の自由研
究はこれでいきます=「カネト」”など、友・斗ぴあにはすでに、本から
発展した体験学習計画(小学生)が届いており、その後の報告が、今から
待ちどおしい私ですが、どうか、小さいお子様に於かれましても”夏休み
こそ親子で、或いは家族で一緒に絵本体験を”、ごく身近な小さな事から
一つ一つ、味わって欲しいと思っています。
大好きな絵本の世界が、目の前の現実の場面とリンクした時、きっと子供
はそこに、大人では発見することの出来ない宝物を見つけ出し、大人では
感じられない感じ方で、心深くに刻み込んでゆくことでしょう。
そしてまた、体験を通して感じた宝物(ファンタジー、感動、知識)は、
大きくなればなる程懐かしさで磨かれその輝きを増し、かけがえのない
”生きる力”、”学ぶ力”になるのだと、私は確信しています。
そんなことから、皆様方の日記には勿論のこと、友・斗ぴあの掲示板にも、
”2006’我が家ならではの夏体験”が一杯になってくれますように!と、
心から願っております。
小宮雅子
【お知らせ】
友・斗ぴあ8月度の「公開絵本講座」は、すべてお休みとなりますが、
それに変わり、メールや電話での「育児相談」に全力投球いたします。
どうぞご遠慮なく、ご利用下さいませ。
・メールでのご相談は、「相談フォーム」から
電話でのご相談は、046-278-5850 へお願いいたします。
(10日〜17日はお休みです) <>#009900
23<>2006/07/03(Mon) 23:14<>
『命の教育は「食」の教育から』
梅雨のさなかとはいえ雨間に照りつける日差しは、もう真夏です。
苗の育った田んぼが、青々と美しい広がりを見せ、エネルギッシュな原色の
花々が、競うように咲き始めました。
いよいよ、2006年夏も本番ですね。
皆様、お元気でお過ごしですか?
まもなくやって来る夏休みを前に、今年こそはあれもこれも!と、楽しい
プランを立てていらっしゃることでしょう。
お陰様で無事に上期を終えた私は、皆様との日頃の心の交流に感謝しつつ、
元気に過ごしております。
さて、先々月来、恒例の友・斗ぴあ「公開絵本講座ー首都圏」では、「食」
と「生きる」に関する本を主な題材としました。「しろくまちゃんのほっと
けーき」「からすのパンやさん」「ふらいぱんじいさん」など初級絵本では
間接体験を、「すみれとあり」「じめんのうえとじめんのした」など中級
絵本では、共生と自然界の有機的な繋がりを、「いのちはみえるよ」では
命とは?などなど(場所によって少々異なりますが)を、感じ合いました。
なぜなら、益々悪化の傾向をたどる幼児虐待や少年非行‥命の重さがわから
ないゆえの数々の罪に対して、心の教育を!、命の教育を!と、その具体策
の見い出しに各方面の方々が苦慮しておられる昨今、”食育=命の教育”と
しての観点から”キーワードは「食」”を、私は、友・斗ぴあの課題として
位置づけたいと考えているから‥です。
絵本の主人公がしていることの全てを、そっくりに真似してみたい!と思う
幼い日、”台所というかけがえのない総合学習の場”に於いて、旬の食材達
との生の触れ合いを体験させ、食材の全てが命であり、食べるということは、
その尊い命を戴くこと、‥だから「いただきまーす」と丁寧に挨拶してから、
感謝を込め食するものだということを、その真っ白な魂に刻む意味は、大変
大きく大変深いものだと思うのです。
感性の時代といわれる21世紀、単なる知識人を育てる為ではなく、生活感に
満ち命に敏感な本当の智恵者を育てる為にも、自由な時間の多い夏にこそ、
(お子様の発達段階に見合った絵本をヒントにしながら)お子様の年齢なり
の台所活用法を考え、親子で体を並べながら、”夏ならではの食育体験”を
してみて欲しいと願っております。
”健全な心は健全な肉体に宿る”昔ながらのこの言葉が、今また新鮮に蘇り
ます。
小宮雅子<>#000099
22<>2006/06/04(Sun) 12:08<>
『絵本は、稲田の如き心の原風景』
落ち着かない空模様、緑の中をせわしく飛び交う燕、店先を彩る真っ赤な
サクランボ、公園の池端を紫に染めるカキツバタ等など、夏の彩りは濃く
関東の梅雨入りも秒読みとなりました。
早いもので今年も早や半分過ぎようとしていますが、皆様、お変わりなく
お過ごしですか。私は、風の様に過ぎた半年の速さに少々戸惑いつつも、
皆様との楽しい関わりに元気をもらい、実のある時間を過ごしています。
まもなく始まるサッカーのワールドカップ、外国人力士の活躍、二年目の
クールビズ,etc‥盛夏を前に巷の話題は様々ですが、何といっても私の
気掛かりは、国会を沸かせている”教育基本法の改定について”です。
終戦から程近い昭和22年3月、平和憲法の下で制定されて以来約60年、
・個人の尊厳・真理と平和を希求する人間の育成・個性豊かな文化の創造
などを目指し、戦後教育の道標であったこの法律も、長い時の流れを経た
今、その一部についての改定が行われ様としているのは、おそらく当然の
成り行きだとは思いつつ‥。
ほぼ同時代を生きて来た一人の人間として、自分の記憶に刻印された戦後
日本の家庭や社会の有様を振り返る良い機会だとも感じています。
戦後60年の歳月の中で、実に便利で豊かになった物質文化と、それ故に
対照的に失われてしまった心の文化の間で戸惑い、「立ち止まってみよう
よ」と叫びたい衝動に駆られているのは、きっと私だけではないでしょう。
もし予測どおり教育の基本に改定がなされるならば、先ずは、物によって
失われた日本人の心の文化の取戻しを!と切に願います。
おりしも、各地の稲田が、緑滴る風景を見せてくれる時期となりました。
先人達が残してくれた日本の原風景には、理屈を越えた気高さが感じられ、
眺めるだけで心が素直になります。
それは丁度、子供の頃に母の懐に抱かれて語りかけられ、ゆっくりと物語
を聞かされた時の安心と喜びに似ています。
いくつになっても、水と緑のこの季節に安らぎを覚え、郷愁に駆られる度
に、愛された幼い日が心に浮かぶ自分を、本当に幸せだと思います。
”絵本は、稲田の如き心の原風景””読み聞かせる親の声は、まさに光と
風と水”、この季節こそ、厳しい暑さの前のエネルギー備蓄の時!
子供の心の原風景に、愛に満ちた豊かな絵本の森を蓄えたいものです。
小宮雅子
<>#009900
21<>2006/05/05(Fri) 19:23<>
『絵本は心の緑、選び抜かれた絵本群は豊かな心の森』
八十八夜も過ぎ、いよいよ青葉若葉の緑が目にしみる季節となりました。
素肌に触れる風の心地よさに、どこまでも歩きたくなる様なこの頃ですが、
皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
私はお陰様で元気に、仕事と休暇が半々のゴールデンウイークを過ごして
います。
先月末には、札幌にて北海道初の「公開絵本講座」を行いました。
会員有志のご協力と参加された皆様の熱心さのお陰をもちまして、無事に
楽しく有意義に終了出来ましたことに安堵し、感謝しております。
待ち望んでいて下さった皆様との出会いは、とても嬉しく、不思議なほど
自然で、自己紹介をすませた途端に打ち解け、とても初めてとは思えない
親しみ溢れる空気に包まれ”いつもいつもは行えない場所だから、あれも
これも話さねば”と意気込んでいた私の気持は瞬時に解れ、いつも通りの
講座をさせて戴くことが出来ました。
会場の窓から見えた残雪美しい山々、整然とした町並み、そして何よりも
ご参加下さった皆様の静かな暖かさが心に残りました。
出会えた皆様方の今後の子育てに、この出会いが少しでもお役に立ちます
ように‥と願っています。
ところで、読み聞かせ旋風が起こっている現在でも、時おり講座などでは、
「何で子供達に本を読んであげることが大切なの?」「昔は本なんて余り
読んでもらってなかったじゃない。体験の方が大切でしょ?」と聞かれる
ことがよくあります。
そんな時、私は決まって「本は心の栄養です」「読んでもらった嬉しさは
心の土台となって、将来を左右するほどの大きな力にもなります」などと
応えているのですが、よくよく考えてみると、最近の読み聞かせに対する
必要性はもっと深刻で、もっと切羽詰ったものなのかもしれません。
なぜなら、あらゆる面で便利になった現代には、生活文化を伝承する機能
が、便利さゆえに失われつつあり、また周りの大人や、自然や、地域社会
などの環境から学ぶ機会、実体験をする機会も、めっきり少なくなり、
それゆえ子育てに、独自の智恵や工夫が、これまでの比ではなく要求され
ていると思えるからです。
子育てが本当に難しいものになったそんな現代だからこそ、殺風景な風景
の中の緑の如く、心の緑である絵本の読み聞かせは、かけがえのない大切
なものなのではないでしょうか。
優れた絵本は、ただ楽しんで読んでいるだけで、作者の人間性や登場人物
達の人間性、そして生きる智恵を、知らず知らずのうちに知らしめてくれ、
間接体験ではありながら、時として実体験に勝るとも劣らないような感動
と気づき、勇気と智恵を与え、行動にいざなってくれます。
ですから、絵本環境を整えるということは、生活文化の伝承が失われつつ
ある現代において、私達大人が子供に出来る数少ないことの一つなのでは
ないのでしょうか。
折も折、子ども読書週間に寄せて、質量ともに恵まれた絵本環境=豊かな
心の森を、一時も早く全ての子供達に!と願ってやみません。
小宮雅子<>#000099
20<>2006/04/01(Sat) 23:57<>『”本当の大人”を育てるために』
木の芽は萌え、花々は申し合わせたように風に揺れる春たけなわの季節
となりました。
ぴかぴかのランドセルが重たそうな新入生、初々しい背広姿の新社会人
達‥町には新鮮なエネルギーがいっぱいです。
新しい年度を迎え、さぞお忙しい時間をお過ごしのことと思いますが、
皆様お元気ですか? 私はお陰様にて、恙ない日々を過ごしております。
以前は、首都圏を中心に活動してきた「友・斗ぴあ」でしたが、当ホー
ムページを通じて全国の皆様との交信の機会を得、定期的に関西での
「講座」を行い始めてから、早や一年が経過いたしました。
4回目の集まりとなった先月の「京都講座」には、地元の京都、大阪、
兵庫のみならず、東海、近畿、山陰方面からも多数お集まり戴き、充実
した時間を持つことが出来ました。
様々な起伏を持つ子育て山の山頂を目指し、”絵本の読み聞かせという
共通の杖”を持ち、一歩一歩確実に登り詰めんとする者同士ならではの
親しみに溢れた貴重なひとときに、私自身も大きな励みを戴きました。
今年度は、さらにこの輪の広がりを願い、縁ある多くの方達との出会い
を心から楽しみに、新たな地域での講座も企画いたしますので、皆様、
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、毎年この時期になると、巷での話題の一つに、”来春の新卒採用に
関して”がありますが、先日新聞各社で取り上げられたその話題の中で、
とても共感し、”なるほど!”と思ったのは、企業が学生を採用する際に
重視する点(上位3つ)で、それは(1)調整・コミニュケーション力
(2)仕事への熱意(3)性格・人柄というものでした。
その他の点では、「行動力」、「変革力・創造力」、「新しいことに挑戦
する志」などが挙げられていたのも印象的でした。
コミニュケーション力の乏しさが引き起こす多くの不幸が、世の中の不安
をあおる昨今、企業(社会)は、心豊かな”本当の大人”を求めることに
多大な努力をしているのだと痛感しました。
そして又、人の話に耳を傾け、自分の思いを素直に豊かに表現し、思いや
りの心に満ち、知的興味や探究心が強く、根気、積極性、想像力(創造力)
に優れている‥等など、読書が作る心の成長こそ、社会が求める”本当の
大人”へのまっすぐな道筋に違いないことを、確信いたしました。
この春、日本中の子供の心に、優れた言葉という”宝の種”が存分に蒔か
れることを願いつつ。
小宮雅子<>#009900
19<>2006/03/01(Wed) 00:01<>『キーワードは 「言葉」と「体験」』
さまざまな樹木が芽吹き、一雨ごとに春の色が濃くなってまいりました。
時折吹く冷たい風の中にも花の香りがするようで、心が浮き立ちます。
いよいよ年度末を迎え、きっとお忙しい毎日をお過ごしかと思いますが、
皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
17年度を振りかえると、とにもかくにも忙しい日々だった!と思う私
ですが、お陰様で張りのある充実した時間を過ごすことが出来ました。
当ホームページのリニューアルにより、以前にも増して全国津々浦々に
会員さんが生まれ、様々な風土に根ざした貴重なご意見や体験を伺えた
ことは大きな喜びでありました。
出来ることなら距離を越えて、一堂に集い合い語り合いたい!との思い
に駆られる今日この頃です。
新しい年度に於きましては、会員さんは勿論、縁あるお一人お一人と、
これまで以上に丁寧に”絵本がくれる魔法の力”についてを語り合い、
「友・斗ぴあ」が、名実ともに”健全育児の発信基地”になれるよう
努力したいと思います。
先日報道された文部科学省ー中央教育審議会の審議経過報告によれば、
「次期学習指導要領は『言葉』と『体験』をキーワードに、早ければ
06年度中に改訂される」とのこと、”全ての教科の基本に言葉の力”
があることが、改めて強調されました。
私は、常日頃「絵本は読む薬です!」と言い続け、0歳からの秩序性
ある読み聞かせを提唱してきましたので、この報道がなされた時には
「あー、やっと!」と胸をなでおろす思いがしました。
感性の土台が築かれる無我の時代、あらゆる能力が芽生える幼少時代、
親とのごく自然な触れ合いの真っ只中に”言葉の宝庫=絵本”があり、
そこに生きる主人公に自分を重ねて想像を膨らませ、直接或いは間接
に生活を体験すること出来たなら‥それは何と幸せな子供時代であり、
一方、何と合理的な家庭教育なのでしょうか。
溢れる情報に目を向け耳を傾けても、決して安きに流されることなく、
春風の如く穏やかに、若芽の如く貪欲に、春の読書を楽しんで欲しい
思っています。
小宮雅子<>#000099
18<>2006/02/01(Wed) 01:17<>
『子供が本を読まない国に未来はない』
冷たい風の中に凛とした姿で咲く梅の花、南からはその姿が報じられ、
暦の上ではいよいよ春の到来です。
いつになく厳しかった冬の寒さが、しばらくは行きつ戻りつするので
しょうが、道端に目をやれば、枯れ草の下には新しい小さな緑が芽生え
暖かい日差しを待ちわびているようです。
ひとあしひとあし足音を増す光の春は、動物達を眠りから覚まし全てに
喜びと活力を与えてくれるようですね。
皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
2月が誕生月の私は、いくつになってもこの時期は特別で、心の底から
次々と大きな力が湧いて来るような嬉しい気持ちになり、忙しさをバネ
にしながら元気に過ごしております。
そして、7年目を迎えた「友・斗ぴあ」が、ご支援下さる多くの皆様の
励ましや、200余名となった会員の皆さんの熱心な実践のお陰をもって
実に活気溢れる現況であることに、心から感謝いたしております。
ところで、今巷では、人の心の空洞化が益々大きな波紋となり、不穏
な出来事や不可解な事件が相次いでいます。
いったい、なぜ、いつからこのように人の心が変化してしまったので
しょうか。
私は常日頃皆様に購読をお勧めしている本ー「読み聞かせこの素晴ら
しい世界」の中の次の一説を思い出します。
『それにしても、今日の社会は、コンピューターによる情報洪水で
あっぷあっぷしている。その中で情報と知恵(英知、知識)は容易に
混同されてしまう。ちょっと新聞の見出しを読んだりするだけで、権
力と金に目のくらんだ学歴のある人が、自らの国を売り、国民を売り
従業員を売った例がいくらでも出てくる。そういう人種は、自分は全
てを知っている、と思い込んでいるものである。彼らにないのは、
この世の平和を保つもの‥愛、正義、勇気、思いやりである。この
四つばかりは世界中のどのコンピューターも教えてはくれない。それ
を学ぶ道は、人生経験を通しての道と、もう一つ、その人生経験を
保存し、それを次の世代に引き継ぐメディア‥つまり本を通しての道
だけである。』
そしてまた、恩師の『子どもが本を読まない国に未来はない』という
熱い口調を思い出すのです。
夢と希望が膨らむ春に向け、一人でも多くの方達と本を読むことの
大切さを心ゆくまで語り合いたいと思います。
小宮雅子<>#009900
17<>2006/01/01(Sun) 00:00<>
『6歳の春を迎えて』
あけましておめでとうございます。
例年にも増す厳しい寒さの中、力強く2006年の幕が開きました。
皆様におかれましては、お健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
2000年元旦に誕生した「友・斗ぴあ」は、ここに満6歳を迎えることが出来、又、
当ホームページも、リニューアルから無事に1年を迎えることが出来ました。
試行錯誤を重ねながらも、なんとかこの節目に辿り着けましたのは、ひとえに、
皆様方の親身なお力添えがあったればこそと、厚く御礼を申し上げます。
6歳になった「友・斗ぴあ」を、人に例えるならば”心の土台の多くが育ってきた
子”とでもいうのでしょうか。
昨年(5歳)の目標であった「しっかり本を読んで、しっかり考えて、しっかり
表現する真面目でやんちゃな友・斗ぴあ」から、今年はさらに今一歩、「深める
楽しみと確信を味わえる友・斗ぴあ」へ、まっすぐに成長してゆきたいと考えて
おります。
当掲示板や、友・斗ぴあの会報「友・斗ぴあ便り」には、これまで数多くの素敵
な親子読書体験が披露されましたが、(手前味噌ではありますが)それは多くの
方達への”子育ての光”となったのでは‥と自負しております。
大変に大きな嬉しい反響を戴いたことからも、出来る事なら今年はさらに、その
実践の輪を広げ”大きな大きな光の渦”となることを夢見ております。
私自身の具体的な活動としては、これまでに行ってきた首都圏中心の「公開絵本
講座」をコンスタントに続けながら、全国各地の皆様のニーズにも、旧倍の努力
でお応え致したいと考えております。
会員さんは勿論、ひとりでも多くの縁ある皆様と、絵本の楽しみを共有できたら
どんなに楽しい年になる事でしょうか。
どうぞ皆様、本年も様々にお力添えの程、宜しくお願い申し上げます。
小宮雅子
<>Burlywood
16<>2005/12/02(Fri) 00:36<>『まもなく6歳ーいよいよ大きな目標を前に』
街はクリスマスカラーに彩られ、行き交う人々の姿もどこかせわしげな
師走の候となりました。
皆様、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
クリスマス会、年納めの会などの準備、年末年始を思い浮かべての家事
など、きっと忙しいお時間を過ごされていることでしょう。
さて、「友・斗ぴあ」の当ホームページは、リニューアルからまもなく
1年を迎えようとしております。
コミニュケーションボードの導入によって、皆様の様々な思いやニーズ
を感じたこと、相談コーナーの導入によって、よりタイムリーで具体的
なアドバイスが出来るようになったこと、そして何より、地域を越えて
多くの方達とのお付き合いが出来るようになったこと等などから、倍加
した忙しさに戸惑いつつも、確かな手ごたえと生きがいをを感じており
ます。
リニューアルからの一年間、貴重なご意見やご協力を戴いた多くの皆様、
本当に有難うございました。心から厚く御礼を申し上げます。
まだまだ未熟な部分が多いため、考えればあれもこれも‥と気は急くの
ですが、何よりも”今出来る事の一つ一つを丁寧に実行してゆきたい”
と思っております。
どうぞ皆様、今後とも忌憚のないご意見やご要望を、そして会員の皆様、
ご協力の程をお願い致します。
既にご案内の通り「幼育読書ネットワーク 友・斗ぴあ」は2000年
1月に誕生いたしましたが、当時、親子読書を成功させるための秘訣と
して、共通の課題にしたものは「朝の読書」でした。
それが当たり前の事として実践され、その成果が口々に語られるように
なるまでにかなり多くの時間を要しましたが、2003年の中頃には、
ごく自然に意識の中に定着したように思います。
と同時に次なる課題として「子供の言葉を書きとめよう!」を提唱した
のですが、それは比較的スムーズに実践され、子育ての大きな喜びとも
なって今日に至っております。
6歳で”入学”と言う大きな節目を迎える子どもの成長の如く、およそ
6年の節目を迎えた「友・斗ぴあ」は今、3番目の課題「親の先読み」
に取り組んでおります。
”子どもより先に子どもの本を読み、子どもの心の育つ道筋を知る”と
いう大きな課題の前に、ようやく胸を張って立てたという気がしており
ます。
これからの「友・斗ぴあ」が、”すべての子どもに読書の楽しみを”と
願う多くの方達と力を合わせながら、「絵本の魔法の発信基地」となれ
るよう、私も初心に立ち返り精進したいと考えております。
益々のお力添えをお願い申しあげます。
小宮雅子<>#009900
15<>2005/11/01(Tue) 22:58<>『一緒に食べる、一緒に読むーそれは幸せ子育ての第一歩』
いつの間にか里も秋色に染まり、吹く風には冷たさを覚える季節と
なりました。
心地よい冷気と豊かな自然の恵みが嬉しいこの季節、皆様はいかが
お過ごしですか?
深まる秋ならではのご予定に、きっとパワフルに取り組まれている
ことでしょうね。
お陰様で、私は相変わらずの日々を元気に過ごしております。
ところで、「友・斗ぴあー秋の公開絵本講座」には、例年にも増し
て多くのお問い合わせやご参加を戴き有難うございます。
どちらかと言うと、私の講座は”辛口の子育てトーク”が特徴なの
ですが、今年は、いずれの講座も熱心さと読み聞かせの楽しみ実感
に溢れており、むしろ私自身が誰よりも読書の秋の充足感に浸って
いるようです。
特に、季節柄「食」をテーマにした本をキーワードに家庭に於ける
食事について話をさせていただきましたが、そのことについては
その後、掲示板への書き込みを戴いたお陰もあってか、多くのお問
い合わせを戴きましたので、ここに改めて私の思いを記します。
☆「日本人の食生活が揺らいでいる」、「こどもにも成人病が!」
「キレる子、原因は食?」などと、現代の子どもの食については、
改めてここで取り上げるまでもなく、様々に問題視されていますし
又それぞれのご家庭に、好みも事情もあることですから、その形に
ついてを一様には申せません。が、なんといっても、私が人として
こだわりたい一点は「子どもに一人で食事をさせないで!」という
ことです。
ある調査によれば、日本では今、4人に一人の子どもが1人で朝食
を摂っているそうです。そして、子どもが一人で食事をしている時
母親の91%、父親の51%が家にいたことが報告されています。
なんということなのでしょう。もう日本の多くの親達には、一人で
食事をする子どもの寂しさや味気なさが、想像出来なくなってしま
ったのでしょうか?と驚きました。
もしそうだとしたら、現在の子ども達が引き起こす多くの問題は、
決してこのことと無関係ではなさそうで、見逃すことの出来ない大
きな問題に違いありません。
先ずは、生活の原点(親の責任)として、親子一緒の食事を心がけ、
穏やかな心と健全な肉体の基礎づくりを!と、願わずにはいられま
せん。
そして更には、すべての子ども達が10歳までの親子読書に恵まれ、
強靭な親子の絆と健全な心づくりが成されますように!と、願わず
にはいられません。
ほんのちょっとの優しさの違いが、大きな心の違いになることを想
うと、”一緒の時を大切に大切に!”したいものです。
☆「親子で楽しい食事作りしています」‥などの体験を
お待ちしています。
小宮雅子<>#000099
14<>2005/10/02(Sun) 11:14<> 『今、改めて感じたい、「絵本は第三のへその緒」』
高く晴れ上がった青空にたなびくいわし雲、気持ちのいい風に大きく
揺れるコスモス、色とりどりの菊の花、そして豊かな実りいっぱいの
秋も本番となりました。
皆様、その後いかがお過ごしでしょうか。お陰様にて私も元気に秋の
活動にいそしんでおります。
さてご案内の通り「友・斗ぴあ」では先月14日、京都に於きまして
初めての「公開絵本講座」を行いました。
会員を中心に、基礎的な学びの場として企画した講座ですが、想像を
超える多くの方々からの問い合わせに驚きました。
数時間もかけて遠路お越しいただいた方、ご主人とともにお聞きいた
だいた方、お仕事をやりくりして駆けつけて下さった方、出産を間近
に控えられた方などなど、熱心な方々ばかりの大変貴重な集いとなり
ました。
”絵本は「第三のへその緒」”を、合言葉にしている「友・斗ぴあ」
ですが、集まった方々は、正にお互いが共通の”へその緒”を持って
いるかの様な、通じ合う空気に包まれました。
「いないいないばあ」を始めとする初級絵本の読み聞かせタイムでは、
皆、親から子どもに心を戻し、中級、上級の絵本についてのポイント
学習では、絵本は決して子どもだけの読み物ではないことを認識出来
たように思います。
今、巷では、「小学生の校内暴力が調査開始以来過去最悪になった」
と伝えられています。
私の住む神奈川県の暴力件数は全国の平均数をはるかに上回るもので
した。「子ども達の人間関係が希薄になり、コミニュケーション能力
の不足から、言葉よりも先に手が出てしまうケースが多いようだ」と
県教育委員会の担当者は見ておられるようです。また「暴力シーンが
登場する、テレビや漫画などの影響もあるのでは」とのご意見がある
ことは申すに及びません。
心の土台が出来るという幼い日「絵本の読み聞かせ」によって、その
やわらかい心に豊かな言葉を蓄えることは、単なる親の趣味ではなく
勤めなのだと思えてなりません。
読書週間(10月27日日〜11月9日)を前にして、私たち大人は、
改めて子どもと共に子どもの本を読み、子どもの心の育つ道筋を正し
く知りたいものです。
”子どもが本を読まない国には未来がない”という言葉を、重く受け
止めたいものです。
旬を迎えた「友・斗ぴあ、秋の各種絵本講座」が、その一助になれた
ならこんな嬉しいことはありません。
小宮 雅子<>#009900
13<>2005/09/01(Thu) 21:28<>『爽秋の候、絵本で親子育ちを』
吹き過ぎる風の爽やかさに 思わず空に向かって両腕を伸ばしたくなる、
そんな心地良い季節がやってまいりました。
彼岸花、コスモス、萩などの花々、出番を待ちわびていたように店頭に
溢れる果物、南へと去るツバメ‥身の回りには秋がいっぱいになりまし
た。
皆様はどんな夏を過ごされたのでしょうか?
そして今、お元気でお過ごしでしょうか?
私は、つかの間の夏休みに信越の緑で命の洗濯をし、その後、新たに行
った外部の講演活動で大きな刺激をいただき、また皆様からの問いかけ
に励まされ、おかげさまで元気に秋を迎えております。
横浜、東京は勿論、京都での講座が待ち遠しいこの頃です。
さて、毎年この時期になると、”入園、入学までの家庭での躾””読み
聞かせと学力””生活リズムの建て直し”などが、講座では大いに話題
を集めます。
おそらく今年の秋の講座でも、盛んにお話が交わされることでしょう。
永年この活動を続ける中で、これらの質問に出会う度、私はつくづく思
っています。
「子どもは言ったようには育たず、やったように育つ」、そして「鉄は
熱いうちに叩け」と。
我が子育て期を振り返ると、”あー、あの時、ああすれば良かった!”
”良かれと思ってしたことなのに‥、”ということがなんと多く、自己
流子育てに反省しきりですが、絵本を学び読書運動を始めてからという
もの、その反省もあってか、読み聞かせの奥深さ、子どもの持つ能力の
果てしなさに、日々新たな感心を重ね続けています。
と同時に、タイムリーな良書との出会い、生活に絡めた絵本との付き合
いから生まれる”比類なき子育て術”には、心からの納得もしています。
無理せず、あせらず、たゆまずに親子読書を楽しみ、生活の場でその追
体験や先行体験を味わった時、そこには間違いのない豊かな”親子育ち”
が見られ、ありきたりの子育てマニュアルは要らなくなると感じるので
す。
この秋は、子育てに迷う方々は勿論、親子読書の醍醐味をいまひとつ味
わいきれずにいらっしゃる方々ともぜひお話を交わし、「絵本は決して
子どものためにある読み物ではないのです。‥」をお伝えしたいと思っ
ております。
小宮雅子<>#000099
12<>2005/08/07(Sun) 22:30<> 『暦はもう秋、2005年夏の素敵な締めくくりを』
花火、ゆかた、祭囃子、今とばかりに鳴き続くせみの声、そして、
真っ黒に日焼けした子ども達‥と、暑い暑い毎日が続いています
が、暦の上では、早くも”秋”がやって参りました。
ため息が出る様なこの暑さも、今が峠なのでしょう。
皆様、その後も、暑さに負けずお元気にお過ごしでしょうか。
「懐かしいふるさとで、子どもに返っていまーす」
「愛知博、いってきました!」
「朝の読書で、子どもが見違えるように変わったんです!」
「親子で初めての海水浴をしました」
「オムツがとれました〜」
などなど、嬉しい、楽しい夏だよりが、いっぱいのこの頃は、
この間接体験のお陰をもって、私も相変わらず元気に過ごして
おります。
ゆっくり夏休みを‥とは参りませんが、大好きな信濃の高原で
数日間だけ、緑に浸って来る予定でおります。
さて、例年ですと、8月もいつも通りに「絵本講座」を行って
おりましたが、今年は外部の講演活動のため、8月の講座は、
すべてお休みとなり、皆様には寂しい思いをさせて、申し訳あ
りません。
ご案内の通り、9月には、その分を取り戻していただけるよう、
緑の充電によるパワーアップ講座で、お目にかかりたいと思っ
ております。
旧盆が境の夏休み後半が、”ますますかけがえのない素敵な
時間になりますように!”と祈っております。
☆掲示板に貴重な体験をお寄せ下さっている皆様、
本当に有難うございます。
皆様のメッセージの一つ一つが多くの方たちの励みとなって
おりますことに、改めて御礼を申し上げます。
小宮雅子<>#009900
11<>2005/07/23(Sat) 23:47<>
『 夏真っ盛り!、自然に抱かれて』
いよいよ夏休みとなりました。厳しい炎天下にひまわりが大きな花を逞
しく咲かせ、子ども達の元気な声が街に響きます。
のんびりゆっくり時間を忘れての家族団欒、海へ山への楽しいレジャー、
久々の帰省などなど、楽しい計画いっぱいに、さぞお元気でお過ごしの
ことと思います。
どちらかといえば暑さに弱い私ですが、皆様との絵本談議に元気を戴く
お陰でか、とても元気に過ごしております。
前号での「夏こそ絵本体験を!」の呼びかけには、その後、多くの方達
から、楽しいメッセージを頂戴し有難うございました。
”絵本が主軸の子育て”という共通の価値観を持つ皆様の、ほのぼのと
した体験には、思わず笑みが浮かび心が癒されます。
また、”早起きの夏、朝読みの夏”が、いつしか「友・斗ぴあ」の合言
葉となっている事も、実に素晴らしいことだと嬉しく思っています。
さて、夏休みは云うまでもなく”自然体験の絶好期”ですね。
親子ともども、自然の中に身を浸すような体験を、ぜひともして欲しい
と思っています。
決して大掛かりなことではなく、ごく身近な小さな自然でも、ゆったり
と身と心を浸せば、誰でもが”自然に抱かれるという最上級のやすらぎ”
に包まれることでしょう。
自然の摂理の中で様々な命が生まれ、精一杯に生き、そして死んでいく
ことを、幼い日の鋭い五感で感じ取ることができたなら、ただ単に自然
科学への関心が深まるだけではなく、目に見えない大きな力への畏敬の
念もきっと深まるに違いありません。
始まったばかりの2005年夏休み…どうか、不思議なこと、知りたい
こと、想像してやまないことで心が山盛りになりますようにと、祈って
います。
小宮雅子<>#000099
10<>2005/07/01(Fri) 23:59<>
『夏こそ絵本体験を!』
烈しい暑さと名残の梅雨が行ったり来たりする中、いよいよ真夏!
7月がやってきました。
変わりやすい気候ですが、お元気でお過ごしですか?
私は相変わらず時間に追われながらも、毎日届く皆様からのメッ
セージを糧に、元気で過ごしております。
多くの方たちがそうだと思うのですが、”今年の夏休みはどう過
ごそうか?”とあれこれプランを練りあげているこの時期が実は、
一番楽しい”心の夏休み”かもしれませんね。
ところで、私は常日頃「幼育読書ネットワーク 友・斗ぴあ」の
会員さんたちに対して”絵本体験”(絵本を読み、生活の場面で
それを模倣したりヒントにしたり、試してみたりすること)の楽
しさと大切さを声を大にして語っておりますが、特に最近、子供
達が示してくれる”絵本で生活体験”のなかには、大人の想像を
はるかに超える発想の素晴らしさがあることに驚き、喜びを深め
ています。
主人公の仕草を真似る、主人公になりきって一喜一憂する、空想
の世界へ入り込み思いを巡らす、書かれていることを試したり、
分からないことを調べてみる、感じたことについて親子で意見を
交わす、などなど、年齢や読書歴によって、体験の形や質は様々
ですが、いずれにしても絵本を深く味わう楽しみに変わりはあり
ません。
絵本が生活に溶け込んだ喜びは、まさに親と子の”秘密にも似た
喜び”と言えるでしょう。
真夏の暑さから身を守りつつ、自由な時間の中で存分に心の充電
ができる”夏ならではの読み聞かせ”から、新たな体験の芽が、
たくさんたくさん育って欲しいと願っています。
生活が目に浮かぶ様々な体験で、当ホームページの掲示板がはち
きれそうになる…。それが私のこの夏の夢です。
小宮雅子<>#009900
9<>2005/06/02(Thu) 23:30<>『みずみずしい言葉のシャワーを心に!』
田んぼの早苗が気持ち良さそうに風にそよぎ、庭先では白いくちなしが
甘い香りを漂わせています。
早いものでいよいよ今年も半ば、6月となりました。
皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
5月以降、会員有志のご協力のもと行っている「公開絵本講座ー基礎編」
や各地の「出前講座」には、立場の違う様々な方々にご参加いただき、
誠に有難うございます。
行く先々で新たな出会いと感動があり、基礎講座では自分自身が、初心
に戻れたこともあってか、私は近頃”気”が充実し、活動に追われる日
々に悲鳴をあげつつも、嬉しい時間を過ごしております。
ところで、これまでもそして今でも、新しい出会いの中で私はよく「う
ちの子はもう○○歳なんですが、今から読み聞かせしても間に合います
か?」という質問を受けます。
この質問に出会うと、私は”ドキッ!”とし、そして切なくなります。
たしかに、私も常に「三つ子の魂は百まで」とか「心の土台=感性が育
つまでに絵本と出会わせて!」などと申しておりますが、それは、幼け
れば幼いほど、五感のすべてで絵本を感じ、好きになり、心いっぱいに
幸せ感がみなぎるので、感性が育ちやすいということであって、だから
といって「○○歳ではもう間に合いません」ということでは、決してあ
りません。
読み聞かせの素晴らしさの一つに「何時でも、何処でも、誰でもが楽し
める」ということがあると思います。
また、絵本に年齢はなく、絵本を見て思うことに、正解も誤解もありま
せん。
大人も子どもも、ゆっくりと絵を眺め、ゆっくりと言葉をかみしめまし
ょう。
梅雨の季節の雨が”稲の子”をスクスク育て上げるのを見習って、”み
ずみずしい言葉のシャワーで、親も子も心の隅々まで潤すことが出来た
なら、激しい暑さの前のこの季節は、なんと貴重な季節なのでしょうか。<>#000099
8<>2005/05/01(Sun) 01:23<>『育児は農業』
風も緑色であるような、若葉の季節がやってまいりました。
木々は、空に向け思い思いに枝葉を伸ばしています。
牡丹にバラ、卯の花に百合、花々も美しさを競っています。
一年を通じて、いちばん活気に満ちた気持ちのいい季節ですね。
皆様お元気でお過ごしでしょうか。
おかげさまで私は、元気に忙しい日々をすごしております。
あれよあれよと育つこの季節の植物を見ていると、私はいつも
決まって思うことがあります。
それは”育児は農業とおんなじ”ということです。
先ずは土を整え、タイミングよく種をまき、光と風と水を欲しがる
時に過不足なく与え、丹精こめて植物を育て上げる”農業、
そこに息づく植物は、まさに"子ども”そのものです。
一つ一つ、種に命の違いがあることも”子ども”そのものです。
光も、風も、水も、育て手の気まぐれで、与えるわけにはいきま
せん。
丹精込めれば込めただけの、手抜きをすればしただけの、素直な
結果がそこには現れます。
毎年、日に日に増す緑を肌で感じながら、この季節には決まって
強烈に、私はそれを思うのです。
だから育児は、”苦しくも楽しいもの!”
だから育児は、言ったようにはならず、やったようになるのだ
と改めて思いかえすのです。
”絵本の読み聞かせ”を軸にする育児は、農業に例えるならば、
おそらく”有機無農薬”の農業といえるのでしょう。
手はかかり息も抜けません。
でも、だからこそ先に大きな大きな楽しみが待っているのです。
読書歴が増えるにつれ、楽しみは確実に増すのではないのでしょ
うか。
”絵本で子育て、ここがすごい!”そんな読み聞かせ体験談が
幼育読書ネットワーク 友・斗ぴあには、毎月たくさん寄せら
れていますが、この機会に、また新たな体験をされた方、
どうぞ、その体験をお聞かせいただきたいと思っています。<>#009900
7<>2005/04/01(Fri) 00:45<>『清く明るく、春もたけなわ!』
小鳥のさえずりが心地よく耳に響き、野山には花々の香りが
漂う春もたけなわの4月になりました。
皆様お元気でお過ごしでしょうか?
いよいよ新年度が始まり、あらゆるものが清くそして明るく
感じられます。
手塩にかけて育てられたお子様が、健やかにご入学、ご進学、
ご進級される皆様、本当におめでとうございます。
読み聞かせが育てた太い心の幹が、新しい環境の中で、きっと
見事な花を咲かせてくれることと心から楽しみにいたして
おります。
さて、2005年度から地域限定の定例公開講座はなくなりましたが、
皆様方の強いリクエストにお応えして、ニーズのある場所での
公開講座は、これまで以上に積極的に行ってまいります。
皆様にとっての学びと癒しの場所になれますよう、努力いたし
ますので、旧に倍するご支援とご協力をお願いいたします。
ところで、今更ながらではありますが、6年目の幼育読書ネット
ワーク 友・斗ぴあが目指すものは「大人こそ絵本を!」です。
毎日の忙しさで、ファンタジーの感性を失う事のないように、
心を耕し続け、”すぐれた言葉という宝の種”を蒔き続けましょう。
<>#000099
6<>2005/03/01(Tue) 22:39<>『春の野原へ』
うららかな陽の光とやさしい風の季節、"3月"をむかえました。
まだまだ、寒い日も続くのでしょうが、木の芽のほころびに
元気をもらい、心がうきうきとしてくるのを感じます。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
日ごとに膨らむ蕾が、「春にはすべてがあらたまるものだよ〜」と
教えてくれているようで、新しい年度にむけての試みに想いを
膨らめている私です。
そういえば、いつか読んだ本の中に
「絵本の世界に遊ぶのも、春の野原に遊ぶのと同じこと。」
[春の野原がすばらしいのは、お母さんの手につかまって
でかけたからであるのです。」
「確かに絵本の世界には、恐ろしい場面や冒険や不思議な出来事も
おこるのです。そういう話の多くは子供達に、将来出会うであろう
困難を乗り越えてゆく勇気と方法を教えています。こういった冒険
を、親と一緒に手をつないですることなど、子供にとっては、
かけがえのない人生のすばらしいときであるのです。」 などと
書かれていました。
長い人生からみたら、おそらくほんのひと時かもしれない
”読み聞かせ時代”は、神様がくれた”陽だまりのとき”、
五感のすべてを子供に戻して、無心で羽を拡げてみましょう!
☆ 掲示板では、”春ならではの絵本体験”をお待ちしていまーす。<>#009900
5<>2005/02/03(Thu) 00:13<>『春になりました』
"寒"が明け、暦の上ではもう"春"になりました。
地面のそこそこに青草がちいさな芽を出し始めました。
寒さに負けずに萌え動き出す、この季節の小さな命には、
とても感動いたします。
さて、「幼育読書ネットワーク 友・斗ぴあ」では、
"寒さに負けずに、朝読書"を呼びかけてきましたが、予想以上に
熱心な皆様の実践報告を頂き、とても嬉しく、それぞれの
メッセージに、深く共感しております。
揺るぎのない生活習慣になりますように、さらに続けてまいりましょう!
そういえば、「今日はどの本読もうかな?」と本を選び出す時
皆様は、どんなキーワードで選んでいらっしゃるのでしょうか?
"早春の朝読"が進みやすいように、又、より楽しくなるように、
先輩の方々のお声を、是非お聞かせ下さいませ。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
小宮雅子 <>DarkOliveGreen
4<>2005/01/20(Thu) 22:55<>『大寒に入りました』
一月も下旬となりました。北の海には流氷の第一陣が
やってきたとの事、いよいよ大寒!ですね。
皆様、寒さに負けずにお元気でお過ごしでしょうか?
当ホームぺージのリニューアルから、ひと月余りがたちましたが
皆様のお陰をもちまして、無事に明るく展開しております事を
心から嬉しく思っております。
ご相談をしてくださった方々、掲示板にメッセージをお寄せくださった
方々、本当に有難うございました。
幼育読書ネットワーク 友・斗ぴあの新しい顔(窓口)として
皆様と心を通わせ、啓蒙し合って、大きく成長し
子育て中のママはもちろん、育児に関わるすべての方達の
”心の広場”になれたら幸いです。
ところで、幼育読書ネットワーク 友・斗ぴあの会員さんにおかれましては、
”朝の読書”が共通の課題となっておりますが、早起きがつらい
この季節の”朝の読み聞かせ”はなかなか出来ないと言う声が、多く
聞かれます。
そこで、私からのお願いなのですが、この季節でも”朝の読み聞かせ”を
頑張って励行されている方、そのご様子を、掲示板に書き綴って
ほしいのです。
”朝の読み聞かせ”は、良好な親子関係づくりにとってのパスポート!
朝寝坊ママにとって、その掲示板のお声こそが、やってみよう!と言う
気持ちの滑走路!になってくれる筈ですから。
絵本で始まる穏やかな朝を、全員で共有できたら、
幼育読書ネットワーク 友・斗ぴあにとって、こんな嬉しいことは
ありません。
小宮 雅子<>#990000
3<>2005/01/12(Wed) 11:14<>
『伝えたい! 読み聞かせの大切さを』
平穏な中で2005年1月も、早半ばとなりました。
元旦にて、幼育読書ネットワーク 友・斗ぴあが、5周年の節目を
無事に迎えられましたことを、嬉しくそして有難く思います。
また、更新後のホームぺージに沢山のアクセスを頂きましたことも、
大きな喜びと励みです。ご支援頂いた皆様方、本当に有難うござい
ました。
ところで、私が読書運動を始めましたのは、1992年の春でした。
縁あって出会った佐藤宗夫先生に心を揺さぶられ、人としての
生き方を見つめ直す又とないような機会を頂きました。
まるで何かに突き動かされるように、内心から湧き上がってくる
熱い思いで、育児に戸惑う若い方達との出会いを求め、許される
時間の殆どを、読み聞かせについてや育児について語ることに
終始しました。
あれから10数年の時が経ち、その草創期に出会いのあった方達と、
いまなお交流が続き、さらには、その方達の熱心な読書体験が、
今、幼児期の子育てに頑張っている後輩ママの、確かな道しるべ
となっていることに、深く感動しています。
数え切れないほど多くの出会いの時々を振り返るにつけ、子育て期の
時間というものの大切さと、その短さを痛感します。
その只中にあるときは楽しさと忍耐とが交錯し、長い時間に思いますが、
過ぎて省みれば、なんとも熱い自分史であり、早く過ぎないかなあと
思った事を、罪深く、あるいはもったいなく思う気持ちが募ります。
だからこそ、
これからも、会員の皆様とともに、読書と人の心の深いかかわりを
学び続け、一人でも多くの方達に、限られたその時のその楽しみと
大切さをお伝えしたいと思います。
幼育読書ネットワーク 友・斗ぴあとの出会いによって、子供と
向き合う楽しみと、子供の心を覗く術を、少しでも知って頂きたいと、
強く思っています。
先輩会員の皆様におかれましては、これまでの読書体験を語る事で
気持ちを原点に立ち返らせ、後輩会員の皆様におかれましては、
先輩の声を是非大切に受け止め、生活に生かして下さいます様、
お願いいたします。
最後になりましたが、皆様にとって、2005年が素晴らしい一年で
ありますようお祈り致すとともに、変わらぬご支援をお願い致し
ます。
小宮 雅子
<>#009900
2<>2004/12/31(Fri) 12:50<>
【ゆくとしくるとし ごあいさつ】
おかげさまで本公式サイトも
リニューアルオープンからおよそ2週間がたちました。
この5年変わらずに続けて来たFAX・TELなど
アナログでのご相談や、読書報告、子育て報告に加え
ここへ皆様が残してくれる足跡やEメールでのお声からも
友・斗ぴあ の まっすぐな成長を感じ、
あらためて、嬉しさと感動をひたひたと味わいながらも、
来るべく新しい一年へ、気持ちの螺子をしっかり巻き直している次第です。
明日、新年元旦で、友・斗ぴあ は "満5歳"の誕生日を迎えます。
2005年の友・斗ぴあのテーマはズバリ
「まじめでやんちゃ な 友・斗ぴあ」です。
今までよりも、全てにおいて「しっかり」「深く」出来る"5歳"。
◎しっかり本を読んで
◎しっかり考えて
◎しっかり表現する
しっかり実践し、より実りある一年になるよう、楽しく、でも、真面目に頑張りましょう!
激動の2004年も本当にあとわずか。
今年も一年ありがとうございました。
来年も、皆様にとって素晴らしく、そして楽しさに満ちた一年になりますよう
心からお祈りしております。
小宮 雅子
<>#990000
1<>2004/12/15(Wed) 14:35<>
【友・斗ぴあ公式サイトリニューアルオープンに寄せて】
大変ながらくお待たせしました。
やっとリニューアルオープンさせることが出来ました。
今までの交流に加え、ここでも様々な交流が
図れるようになったことによって、
これまでよりも更に「知恵」や「知育」のヒントになる
意見交換が活発に出来れば嬉しい限りです。
また、
・日中、読書カウンセリングを受ける時間がない
・購入されたいタイトルがすでに決まっている
などの方々へ、
気楽にサイト上から書籍や玩具を直接検討・購入頂ける
オンラインショップも現在鋭意作成中ですので
開店まで今しばらくお待ち下さいね。
最後に。
リニューアルオープンに向け
ご尽力下さいました皆様にも心からお礼申し上げます。
それでは、今後とも「友・斗ぴあ公式ウェブサイト」を宜しくお願いします。
遊びに来られた方々、ぜひコミュニティーで足跡を残して行って下さいね。
小宮 雅子
<>DarkOliveGreen